落慶法要と初寅大祭が1月22日でしたので、倉敷の安養寺に行って参りました。
車で中央道経由して行きましたので、行きは何事も無かったのですが、
帰りは大雪に遭ってしまいました。
22日当日は雨も雪も降りましたし、
写真は全く撮る時間が無かったので、これは以前に撮影した写真です。
お大師堂と言われる建物で、本尊は弘法大師と蔵王権現です。
弘法大師は遣唐使で唐に渉る前には謎の修業期間があり、
各地で修業したとの言い伝えがありますが、
平安時代の安養寺は朝原千坊と言われ、大規模な堂々伽藍が建ち並んでおり、
修行のメッカとして有名で、独自の信仰の聖地でありましたので、
弘法大師も修行されました。
同じ遣唐使として唐に渉った最澄さんと比べても、
無名の一修行僧ぐらいの位置付けでしたが、
宗教的な力を発揮して頭角を現したのも、無名時代の修行の賜物なのです。
蔵王権現は山岳修行の神であり、安養寺の背後にそびえる福山の祭神でもあります。
弘法大師は真言密教を創設されましたが、山岳修行をとても大切にされ、
弘法大師と蔵王権現が対になったことで、当時の信仰が復元できるのです。
この流れは現在の毘沙門天信仰に受け継がれています。