お焚き上げ供養とは、礼拝の対象となった神仏や亡き人の魂が宿るものが
不要になってしまった時に、ゴミとして捨てるのではなく、
魂を抜いて、その抜いたものを護摩の火で焚くことです。
例えば御守や御札(おふだ)、御守や御札の中にはご神体と言える梵字や文字が
書かれた部分があり、神社やお寺では、ご神体を拝み込みしてから
配布していますので、皆さんがお家にお祀りしている御札は、
そこの神様が出張して下さっているということなのです。
但し、御札でしたら、御札の効力として、
仏像などの御神体でしたら、ご神体の効力として、位置付けが決まっています。
位牌もそうです、位牌に文字を彫り込んだだけでは、
位牌としてお祀りしていても効果がありません。
文字を彫り込んだ位牌を開眼供養した時に、初めて魂が入れられるのです。
このようにして魂が籠ったものは、そのまま捨ててしまうと、
神仏やご先祖様に大変に失礼なことをしてしまうのです。
お焚き上げ供養というものは、こういったものに対して、
失礼にならないように、魂を抜いて供養してから焚き上げることにより、
魂も魂が籠っていた物も、両方が天に還ることが出来るのです。