断捨離とは

一時期「断捨離」という言葉が流行し、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想であり、やましたひでこ(山下英子)の著書において発表され、終活ブームに乗ってマスコミなどで大きく取り上げられて流行語になりましたが、最近あまり使われないなと思ったら「断捨離」は登録商標になっているそうです。

仏教用語ではありませんが、ヨガの思想を反映し、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)と捨行(しゃぎょう)そして離行(りぎょう)の基本を融合して

  • 断:入ってくる不要な物を断つ。
  • 捨:家にずっとある不要な物を捨てる。
  • 離:物への執着から離れる。

により不要な物を断って捨てることで、物への執着から離れ、身軽で快適な生活を手に入れることが目的とされ、「断捨離」は思想を伴った良く考えられた言葉だと思います。

もったいない文化

私達日本人は古くから物を大切にする心を大切にしてきました。「もったいない」と言われる言葉なのですが、物を大切に使う、或いは使えなくなっても他の物に作り替えて使うことが美徳とされてきました。

昭和の時代はもったいない文化の象徴だと言えます。例えば子供服、最初の子の時だけ新しい服を買って、その服は捨てずに次に生まれた子、そして次の子のために使い、破れてもあて布をして縫ったりして、とにかく大切に使う、そして子供が着なくなったらその布地は別の物に作り直したり、最後には雑巾になって使うことが当たり前の時代でした。

こういったもったいない文化の精神がある私達日本人の生活様式が近年豊かになったことで、私達の身の回りの物だけがどんどん増え続け、物に対する執着も増え続けることにより、私達の心の中が執着心に支配されることにより、本当に大切なものが見えなくなることが精神的に悪影響を与えるのです。

仏法では物に対するこだわり、執着心を煩悩と捉え、煩悩は私達の心をかき乱し、悟りへの障礙となるものなのです。

最近ではもったいないという概念を通り越して物を捨てられない人達が増え、大量の物に囲まれながらの生活は極端な例として「ゴミ屋敷」問題として近隣に迷惑がかかるほどの問題にもなっています。

断捨離とお焚き上げ

お焚き上げ-お清めの儀

断捨離するのには、不要な物をシャットアウトすると共に捨てるということも大切です。しかし捨てると言っても捨てきれない物ばかりが身の回りにある訳ですから、思い切った行動が必要ですが、単に捨ててしまうだけではなくて、何かしらの理由付けがあると、とても分かりやすいものです。

それは「売る」とか「差し上げる」などで、例えば売ってお金が入ったのならお金が残ったという形になり、差し上げて感謝されたのなら喜んでもらったという形になります。

お焚き上げ供養もしっかりした理由付けになります、

  • 天にお還しした
  • 物欲を浄化してもらった
  • 執着心を取り払ってもらった

と思えば物だけでは無くて、心の浄化にもつながり、一つの大切な修行であることに気付かされると思います。

お焚き上げ供養は心の修行

暗くなりました-お焚き上げ

大切な思い出の写真や過去の良き時代の写真、人には見せられないけれど捨てられない写真、交際や不倫の手紙など、捨ててしまったら自分自身まで否定してしまうような気がするもので、ある意味忘れてしまうことが怖いという物はお焚き上げ供養してもらいましょう。

何かしら無用なものに執着して新しい一歩が踏み出せないのは、意外とこういったところに原因があるものです。捨てられないものは、ある意味潜在的な心の中にあるもので、古い物の中に閉じこもって抜け出せない姿なのかもしれません。

お焚き上げ供養は心の修行です、高野山真言宗やすらか庵に頼めばちゃんと供養してくれますので安心です。新しい一歩を踏み出しましょう。