病草紙

平安時代の奇病を画いたという「病草紙」は、平安時代末期から鎌倉時代初期に、土佐派の画家によって書かれた絵巻物です。

大和国に住む眼病の男はある日訪れた眼医者と称する男に目の治療をさせるが、針が良いだろうと針治療をして帰っていったが、却って目が悪くなり失明したとのことで、針を刺して噴き出る血を桶で受けるという恐ろしい治療法であるにも関わらず隣の女の人は笑っているという構図はとても不気味です。

私は病院というものが嫌いで若い頃は絶対に行かなかったのですが、最近は歳のせいでしょうか、調子が悪いと癌では無いかと思うようになり、すぐ病院に行きますが、原因が分かって癌でないことを知らされると安心します。

病気は誰だって経験するもの、しかし平安時代でなくて良かったと思いませんか?

今の時代で良かった。

こんなひどい治療をされて失明しても何の文句も言えない、しかしこんなひどい治療でも受けることが出来る人はある程度の財力がある人のみで、庶民は我慢するしか方法は無いのですから。

私も眼医者に通っていますが、もしこんなひどい治療をされそうになったら絶対に逃げて帰ります、今の時代はとても恵まれた時代です、今の時代に生まれたということに感謝です。