夏本番

森の散骨のためにやすらかの森にやってきました。草は伸びているし、蚊は大量発生しているし、道を歩けばクモの巣だらけだし、木陰に居ても汗が噴き出す猛暑日です。

コナラの木肌に樹液が出ていて、カナブンが集まっています。蜜を吸っては飛び立ち、子孫を残す命の現場で、カナブンの他にもいろんな虫が集まってきて、更には大量の微生物も生み出されています。

虫は甘いものに集まる性質があり、甘い蜜は仏教では煩悩の誘惑に例えられますが、本能の赴くままに動いていくのが動物や虫であって、それでも一生を全うすることが定めであり、生命の一員としての役割が与えられているのです。

甘い蜜を求めて集まって来るだけに見える昆虫の世界でも、1つ1つが役割を持って小さな歯車となり、宇宙という大きな動きの中では無駄なものは一つも無いのです。