動かぬ心

今年は夏の到来が早く、ニイニイゼミは6月26日から鳴き出しました、トンボもたくさん出てきて、少しでも高い所に留まろうとします。警戒心があまりなくてとても友好的で、私が庭に居ても、何もしないでじっと立っていれば、私の頭の上にも留まります。

お地蔵さんの頭も留まりやすいらしく、よく羽を休めています。

私達からみれば、お地蔵さん、頭がむずむずして痒かろうなと思うのですが、お地蔵さんは全てのことをあるがままに受け入れますので、全く気にしないのです。要するに心を乱されないのです。

心が乱されるとは、例えば修行している→頭にトンボが留まった→何か留まった→気になる→何だろう→払い除けなければ→かゆい→ムズムズする→さっきまで何をしていたんだろう、このように心が違う方向に行ってしまうことです。修行していることも忘れてしまうほど乱れるのが心なのです。

心というものはコロコロと動くからココロと言うそうです、朝から晩までコロコロと動いていては、本当の自分を見失ってしまうのです、本当の自分は動かぬ心の中にあるものです。たまには心を鎮める訓練をしないと自分の使命が見えてきません。

お地蔵さん、ありがとうございました。