父母の恩

弘法大師空海の著書によく出てくる四恩とは父母の恩・衆生の御・国王の御・三宝の恩のことで、この中で最も私達に身近な存在は父母の恩です。

私達には必ず父母が居て、亡くなっていても心の中に存在している、それが父母なのです。

親が子に対して愛情を持って育てることは、我が子で可愛いということもありますが、無償の愛を学ぶためでもあります。

夫婦と言うご縁を頂いて更に子と言うご縁を頂き、家庭を持つ中で仏性としての無償の愛を体得するチャンスを与えて頂いているのです。

近年では親の遺骨を捨てたり処分したりする考えが見受けられますが、親の遺骨を捨てれば自分の遺骨も捨てられます。

親から受けた恩は子に孫に、そして老いた親に御返しするのがまた無償の愛、亡き父母に対しての愛は供養と言う形で表現されているのです。

親から恩を受けていないから誰にも返す必要が無いと思えば人としておしまいです、本当の無償の愛とは、受けたから返すというものでは無いのです。

無償の愛は仏の心であり、本来の私達の心の中にあるものです。生きるという事は即ち修行です。