人は、亡き人に対して一体何回お別れをすればいいんだろう、と思う今日この頃。
八柱霊園でご先祖様を合葬墓に入れるために拝まさせて頂いています。
このご先祖様はお亡くなりになる瞬間にお別れをして、
病院を出る時にもお別れをして、棺に入って家かホールをを出る時にもお別れをして、
斎場で火葬炉の扉が閉まる時にお別れをして、
お墓に入れる時にお別れをして、これほどたくさんのお別れをしているのに、
後継者がいなければ、お墓ともお別れをしなければいけない、
しかも今度は一度入ったら二度と出ることができない扉をくぐろうとしている、
しかし、死というものは、もうこの世に戻って来れないという扉をくぐってしまった訳で、
どんどん、二度と戻れない扉をくぐり続ける、
この片道切符は永遠にどこまで続くか分からない、という意味では恐怖です。
しかし、私が恐怖を抱いていてはいけません、
恐怖を取り除くために読経しているのです。
また次の扉を開けた先の世界には、素晴らしい世界が開けていることを信じ、
祈るのです。信じれば必ず形になる。それが宗教の原点なのです。