アベノマスク

やっと届いたアベノマスク、まだまだ必要ですから有難く頂きますが、世の中的には要らないモードになってしまって、残念と言いますか、本当に困っている時に配れば涙が出る程嬉しいものを、遅くなってしまったばかりに邪魔者扱いでは批判の種になるばかりです。

しかし世界を見渡してみれば新型コロナはまだ拡がっていますので、持っていれば使うはずです。

ここで一言、使い捨てマスクがまた安くなってきたからと言って使い捨てするのはもう止めましょう。

一時期はマスク一箱4万円なんて馬鹿げた値段が付いていましたが、戦後は何でも自分で作っていた日本人がいつの間にかモノを作らなくなり、豊かになったからと何でもお金で買うようになった結果として、非常時に売り惜しみや高値で買わされるなどの被害に遭うのです。

使い捨て文明というものは物は豊かになりますが、心は貧乏になるばかりです。

僧侶の世界では年末の大掃除の時にマスクが必需品で、すす払いと言って仏像にたまった埃を払ったり、横一列に並んで畳を叩くような時には必ずマスクを着用します。

特に仏像の埃を払う「お身拭い」の時のマスクは、御本尊様に自分の息がかからないようにするためで、息を吹きかけることが失礼なことになるからなのです。

誕生日のバースデーケーキのロウソクを消す時には思いっきり息を吹きかけて消しますが、仏前のロウソクを消す時には、ロウソクに息を吹きかけて消してはいけません。

手で煽るかロウソク消しを上から被せるかの方法で消すものです。

マスクは大掃除の時にでも使いましょうか。