新型コロナをきっかけにして、このままでは食料が手に入らなくなるかもしれないと食料生産計画を立ち上げ、すぐにキュウリやニガウリ、ピーマン、トマト、レタス、トウモロコシなどの苗を買いに行き、畑を耕す時間が無かったのでとりあえずプランターに植えてみたところ、キュウリが凄い勢いで伸びてたくさんの花を咲かせ、どんどん大きくなっているではありませんか。
日本の食料の自給率を上げるべく立ち上げたこのプラン、意外と良い効果があることに気が付きました。
それは「観る」楽しみです。
もちろん普通に毎日「見る」ことによって成長を楽しんでいるだけなのですが、なるべく「観る」ように心がけています。
観自在菩薩行深般若波羅密多…で始まる般若心経の「観自在菩薩」は、自在に(世間の様相を)観察する者という意味ですが、世間の様相を良く観た上で救いの手を差し伸べるのが菩薩としての行なのです。
観自在菩薩が「観る」のは世の中のうわべだけの姿では無くて本質を観た上で必要な手を差し伸べているのです。
本質とは真理であり、真に正しい事、正しい姿なのであって、私達はどうしても固定観念や経験、自らの立場などに支配されて正しく観るということが困難なのです。
元を正せば種一つから出て来たキュウリでも芽が出て上に伸びて蔓でつかまって花を咲かせ実が生るのですから、すごいことが目の前で行われているのです。
恐ろしく緻密に計算されたメカニズムをさり気なくこなしているのです。
命の働きというものは実に不思議なことで、素晴らしいの連続です、動いている部分と動かされている部分があることに気が付きます。