生きとし生けるものは、その使命として、死して他の生き物の糧となり、大地に還るということを繰り返してきました。私達の接する土は、無数の生き物の死骸が積み重なって出来ており、作物を作る畑でも無数の生命の活動とその死骸によって支えられているのです。
ありとあらゆる生命の亡骸を受け止めて分解する大地には大自然の力が働き、脈々と死した生命を受け入れては新しい命を再生することを繰り返しているその自然の循環の中に私達人間も入っているのです。
私達は自然を征服して人類にとっての快適な空間を作り出したかのように思いますが、実は幻であり、自然は元の自然に還そうとする力が永遠に働き続けるのであって、私達が生きている時間はあっという間の刹那の出来事である故、今一度私達は地球上の生命の一員であることを自覚し、余計なものは作らずに死して大地に還るという選択肢も良いのではないかと思います。
人間として他の生き物と違う所は、死んだ者を温かくお見送りして差し上げることでは無いでしょうか。
写真はやすらかの森散骨供養の様子です。