今の世の中暗いとよく言われますが、確かにニュースなどを見ていても、
明るいニュースよりは、暗いニュースの方が多いことに気付きます。
私が住んでいる所は、千葉ても田舎になりまして、
夜になると周りに灯りが少ないですから、真っ暗状態です。
懐中電灯が無いと外は歩けませんので、仕事で都内に夜に行ったりしますと、
懐中電灯など無くても普通に歩けるということに、さすが都会だなと思うと共に、
灯りだらけの不夜城というものに少々の違和感すら感じるものです。
本来の自然というものは、夜になれば真っ暗闇なのは当たり前のことで、
真っ暗闇の状態では、月明りというものがあれば、
特に満月ではとても明るいなと感じるものです。
私達は悩み、苦しみがあれば、得てして心の中が真っ暗になってしまいます。
真っ暗闇になれば、何が困るかというと、
自分が何処に居るかが分からなくなってしまうことなのです。
自分の居場所が分からなければ当然、何処に向かって進めば良いかも分かりません。
真っ暗闇は何処にも進むことが出来ない「不安」の状態であり、
こういう時にこそ灯りの有難さが分かるものです。
灯りは周りを照らし、自分が今どこに居るのかが分かります。
灯りは「不安」を「安心」に変えてくれるのです。
心の中の灯は自分で灯してもよいですし、誰かに灯してもらっても構いません。
しかし、例えば真っ暗闇の部屋でマッチとロウソクがあるとして、
ロウソクに灯りを灯そうと思ったら、手探りで探すして方法はありません。
もし探し出したとしても、ちゃんと火がつけられるかどうかも分かりません。
こういう時にこそ、灯りを灯してくれる人がいたとしたら、
どんなに有難いことでしょう。
今の世の中、灯りが付いていても、見せかけだけで、
本当は真の闇なのかもしれません。
周りの人を明るくして差し上げる、そういう心が必要なのです。