光陰矢の如しとは、時間が過ぎることが矢のように早いということで、まさに今年一年はそうだったと思う方は多いことでしょう。
光は太陽で、陰は月ですから、太陽と月で月日が過ぎる事を差し、矢の如しとは放たれた矢が一瞬の内に飛んでいくことと、放たれた矢が戻ってこないことを意味します。
年齢を重ねていますと、一年があっという間に過ぎていくことを痛切に感じ、ましてや10年、20年も同様にあっという間に過ぎていくことを感じますが、年齢を重ねた方がこのように感じるのは、人生の残りが少ないからであり、若い人と比べて人生の残り時間が圧倒的に少ないからなのです。
時間は戻ってこないという意味では大切に使いたいもので、誰もが自分の楽しみのために使いたいもので、自分の楽しみだけに時間を使っても自己満足というものでは心が豊かにはなりません。
同じ時間でも人の為に使えば相手の喜びが徳となり、心は豊かになるのです。
人の為、そして神仏のために時間を使える人は幸せものです。
最も身近な人は家族であります、家族は皆で心を磨く修行の場でもあり、学校も職場も地域社会も修行の場なのです。