初詣

新年になればたとえ去年が良くない年であったとしても、今年こそは良い年でありますようにとの願いを込めて神社や寺院にお参りすることは私達日本人の恒例行事になっています。

信仰心が無くても、普段お参りするようなことが無くてもこういう時だけは神頼みということで僅かな賽銭で大きな願いを込めてあちこちの神仏に御願いをするのですから、八百万の神々が一番忙しくなるのがお正月なのです。

しかしたとえ結果がどうであれ、頼むことはしてもお礼を述べることは忘れてしまいがちで、皆さん結構毎年初詣で頼み事ばかりしているようですが、願い事を叶えて欲しいのならまずは「御守り頂きまして有難う御座いました」とお礼を述べる事が大切です。

神仏は自分の都合の良いように使おうとすれば必ず嫌われます、可能であれば「有難う御座いました」と感謝だけを述べることで、願い事は延べない事です。

もし願い事を述べるとしたら「私も頑張りますのでよろしくお願いいたします」と自分が努力することを誓うのです。

何もせずして幸運が来るのではありません、神仏に感謝、そして自分の努力の両方の結果として気が付いたら幸運が来ているのです。

御札も然り、毎日自分勝手な願い事ばかり述べていたり、初詣の時だけ思い出したようにお参りして御札を頂き、机の引き出しに閉まったまま、或いは何年間も放置していてはいけません、必ずお参りした神社や寺院にお礼を添えてお返しすることです、どこで頂いたかも分からなくなってしまった御札はお焚き上げ供養を利用しましょう。