コロナウイルス-正しく恐れる

最近の新型コロナ関連のニュースでコロナウイルスについて「正しく恐れる」と聞いたような気がしたのですが、この「正しく恐れる」とは明治中期から昭和初期の物理学・地震学の権威で随筆家としても知られた寺田寅彦の随筆から出ている言葉のようです。

私達はコロナウイルスが直接に目に見えませんので、何か怖いものが襲ってきているように思ってしまうのですが、現実には世界中に感染が拡がって亡くなる人が多数居るという事実や、感染が急激に拡がってバタバタと死んでいくという事実をニュースで知るものですから、これは自分の身にも降りかかってくるかもしれないと思えばパニックになり、更にはSNSでは納豆がウイルスに効く、トイレットペーパーが無くなるなどのデマが飛び交い、デマに踊らされて食料品を買占めに走ったり更にデマを拡散したりと、正しい判断が出来なくなってしまいます。

このウイルスはワクチンが開発されていない事、決定的な治療法が無いこと、強い感染力を持っている事などの理由で恐れるべきウイルスですが、手洗い、うがい、マスクなどの予防法を実践した上で、少なくともデマに惑わされないということ、心落ち着いた状態でいる事、そして人から人への感染が主ですから、感染しないように気を付ける事などで正しく恐れるようにしたいものです。

物事を正しく観ることが出来る人は常に心落ち着いた状態で居ることが出来るのです。