カフェラテ詐欺

50円の差額で逮捕

去る1月25日、福岡県那珂川市のセブンイレブンで62歳の会社員がレジで100円のコーヒーを購入し、渡されたコーヒー用のカップをコーヒーマシンにセットし、150円のカフェラテの押しボタンを押してカフェラテを入れた所を私服姿で見張りをしていた店長が確認し、警察に通報して現行犯逮捕されたとのニュースが全国に流れました。

この店では同じ男に数日前にも同様の被害にあっていたようで、店長が周到に見張りをしていたそうです。男は「押し間違えただけ」と主張しているようですが、結局容疑は認めたようです。

何も50円ぐらいのことで逮捕したことを全国的にニュースで流さなくてもいいだろうとは思いますが、実際はこういった小さな犯罪が慢性化していて、コンビニ運営にも影響するほどの問題になっているという背景があるのでしょう。

誰でも間違いはある

今はコーヒーもタバコも止めてコンビニに行くことが無くなった私ですが、実は私も同様な間違いはしたことがあり、その時は確かMサイズのカップにLのボタンを押したような記憶があります。おそらく皆さんも同様の間違いは経験があると思いますが、誰にでも起こり得ることです。

意図的な間違いは犯罪

低額の商品を買っていながら高額のボタンを押すのはたとえ差額が50円であっても犯罪です。同じ商品なら少しでも安く買いたいというのは誰しも同じで、誰もが一様に考えるちょっとした出来心なのですが、殺人などに比べれば小さな犯罪ではありますが、逮捕されても仕方ない犯罪であります。

問題は悪い事をしているという意識が無くなる事

問題は、「これぐらいならいいだろう」という心と「何も言われないから悪い事ではないのだ」という心に支配されることであり、この小さな犯罪が当たり前になってしまうことであり、善悪の感覚が麻痺してしまうことです。

この善悪の感覚の麻痺が次なる大きな罪を引き起こす引き金になってしまうのです。

結局は自分が損をする

今回のケースでも犯罪としての逮捕ですから、同様のことをしている人に対しての見せしめ的な逮捕であると思われますが、犯罪でありますので、当然のことであります。

いつもこのような方法でうまくいっている人であっても、自分の中で罪を作り続けているのですから、逮捕はされなくとも、いつかは必ず償いをしなければなりません。

神仏に見られている

世の中の人が全て正直者なら自分が買った金額のボタンを押す人ばかりで問題は起きません。しかし誰もが善の心と悪の心の両方があり、時と場合によっては悪の心に支配される俗世間の中では、金額の違うボタンを自分で自由に押せるというシステム自体が残念ながら犯罪者を作り出しています。

しかし今も昔もこういうシステムは存在し、例えば野菜の無人販売所でもそうです、お金を入れるかどうかは買う人が決めるのであって、私でしたら誰も居なくても声に出して「ごめん下さい、これとこれを買っていきますよ、〇円と〇の合計〇〇円ですね、じゃあ入れときますよ、チャリン!」と言って買えば実に気持ちが良いものです。

単なるお買い物であっても神仏も見ていれば、ご先祖様も見ているし、何かを買ったとしたら、その料金を払うだけの何の損得も考えない動作を気持ちよくすれば良いだけのことです。

コンビニもわざわざ犯罪者を作り出すようなマシンを店に置いて私服姿で客が何のボタンを押すかチェックするよりも、料金を同じにするか、コップを置けばその商品が出てくるようなマシンを開発した方がよろしいかと思います。