福禄寿とは
福禄寿は七福神の中でも中国の道教の神であり、幸せ、財産、長寿を授ける神です。
福禄寿の由来
福禄寿はその名の通り、人々が普通に求める幸せを叶える神として崇められ、道教での3つの幸せとは
1.幸福-血のつながった子に恵まれること
2.封禄-財産に恵まれること
3.長寿-元気で長生き
の三徳を具現化した神です。
福禄寿の歴史
福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した、三体一組の神である。中国において明代以降広く民間で信仰され、春節には福・禄・寿を描いた「三星図」を飾る風習があります。
福禄寿の姿と形
福禄寿は背が低く長頭で長い髭をはやし、杖に経巻を結び、鶴を伴っている姿で表されます。
特徴としては
- 杖と経巻
- 長い頭
- 白い髭
- 鶴を伴う
福禄寿の御利益
子孫繁栄、お金持ちになる、健康で長生きは誰もが普通に望む一般的な幸せです。
特別な幸せという事ではなくて、普通の幸せが一番有難いもので、それを叶えるのが福禄寿なのです。
福禄寿の真言
福禄寿の真言は
- オン マカシリ ソワカ
福禄寿信仰
福禄寿には派手さはありませんが、子供に恵まれてお金に不自由せず、長生き出来ればこれだけで十分に幸せであり、福禄寿は仙人のような姿をしていることから、欲張らずに今の幸せで満足すれば幸せになれると説いているのです。
元気で長生き
福禄寿は歳をとっても欲張らず、頭を使って学ぶことを続ければ、元気で長生きすることを身を持って示しています。
今の時代で言うならば頭がボケることなく元気で長生きということでしょうか。
歳をとっても自分の世話は自分でする、学ぶことを忘れない、この姿勢を貫けば福禄寿に近づけるのです。
福禄寿と大黒天
七福神の中では福禄寿と寿老人はよく似ていて、間違えられたり、取り違えられたりするのですが、姿と特徴に関しては絶対的な決まりがありません。
毘沙門天と福禄寿は経典を良く学ぶという所が共通点です。
福を運んでくる神様は皆が元気で長生きして、その福を皆に届けてくれるのです。