希望の光

車が通れるトンネルとして日本一長いトンネルは1992年に工事着工し、2015年3月7日に開通した首都高速中央環状線の山手トンネルで、その長さは18,200メートルす。もし全部歩いたとしたら5時間は歩き続けないと出ることが出来ません。このトンネルは私もよく使うトンネルですが、一度トンネルに入るとトンネルに入ったことを忘れるぐらいに長いトンネルです。

ところでトンネルには照明があり、車もヘッドライトを点けて走りますのでトンネル内の様子がよく分かりますが、これらの灯りが全部消えてしまったら当然、真っ暗闇の世界になります。

私達は災害などで夜に急に停電したりすると、もうパニックで何も出来なくなりますが、全く灯りの無い所では自分が何処にいるのか、そしてどの向きに向いているのか全く分かりませんし、何もかもが手探り状態で、うっかり歩いたりすると何かにぶつかったり転んだりしてしまいます。こういう時に真っ先に思い浮かぶのは懐中電灯を探すことで、人間というものは必然的に灯りがないと生きていけないようになっているのです。

夜に飛んで来る虫もそうですが、生き物は本能的に灯りに吸い寄せられるようになっているのです。

私達の心は本来は真っ暗闇の広い空間にあり、何かの灯りが見えれば、それに吸い寄せられることを人生の中で繰り返します。しかし、時にはいつまでも真っ暗闇の状態から抜け出せないこともあり、そういう時には生きる希望さえも無くしてしまいますが、トンネルには必ず出口があり、希望の光が射しています。

必ず希望の光が差してくるということを信じて進めば、その通りになるものです。希望には強い信念と祈りが必要なのかもしれません。