免許証について
免許証は自動車、オートバイ、船舶などの乗り物の運転が許可されていることを示す公文書で、本人を確認し、運転や操縦に適正な状態であることを証明するために数年に一度更新の手続きが必要です。
免許証はこの世限定
免許証はこの世でしか使えませんし、あの世に持って行くことが出来ませんので、死んでしまったら必要の無いものになってしまいます。
しかし免許証を持っていればこの世で生きていくため、そして仕事を効率的に進めていくために活用出来ますので、この世ではとても役に立ち、免許証を持っていない人に比べたら仕事の幅が広がり、豊かな生活につながっていくのです。
自動車の運転免許は仕事に役に立つのはもちろんのことですが、家族でドライブに出かけたり、買い物に行ったり、高齢者を病院に連れて行くなど様々な場面で生活に役に立っています。
亡くなった方の免許証
亡くなった方の免許証は家族の人が返すという義務はありませんので、放置していれば失効しますのでそのままにしていて構いません。
但し運転免許証の有効期限が満了していない時には更新の案内が来ますので、最寄りの警察署か運転免許センターなどに
- 本人の免許証
- 本人死亡を証明する書類
- 出向いた人の免許証などの本人確認書類
を持って行き、通知停止の手続きをしましょう。
免許証の処分
亡くなった人の遺品を片付けていますと、財布の中に運転免許証などが入っていることが多く、どのようにすれば適正な処分になるのか分からないものですが、返納の義務はありませんので、燃えるゴミとして捨てて構いませんが、特に有効期限が残っている場合には万一誰かに悪用されるようなことがありましたら困りますので、シュレッダーにかけるか、ハサミで細かく切るなどしてなるべく詳細が分からないようにしてゴミに出しましょう。
近年では免許更新の時に古い免許証を返却せずに新しい免許証を渡すことが通例となりましたが、返却を希望すればパンチ穴の開けられた古い免許証を返してくれます。
もし古い免許証が不要になった時にはシュレッダーにかけるか、ハサミで細かく切るなどしてなるべく詳細が分からないようにしてゴミに出しましょう。
免許証のお焚き上げ
免許証は普通に燃えるゴミとして処分しても構わないのですが、特に亡き人にとっては生前中の身分を証明する大切な証明書であった訳ですし、肌身離さず携帯していた物として粗末に出来ないという観点からはお焚き上げで供養して差し上げるのが宜しいかと思います。
古い御札や写経の奉納などで高野真言宗やすらか庵のお焚き上げ供養を利用される時に一緒に入れて頂いて構いません。
車を運転することが好きだった人にお焚き上げ供養で免許証を送り届けて差し上げることは、実際にあの世で使うことはなくとも、形ある物を形無きものに変えて送り届けることこそ供養というものなのです。