終戦の日

今年は終戦から73年にもなるそうで、戦争を体験していて語ることが出来る人も90歳を超えるような人ばかりになり、そういう人達も毎年どんどん亡くなっているので、過去に戦争があったことなど、完全に昔話になりつつあります。

私は出身が長崎であり、父が被爆者で早くに亡くなったので、あまり戦争の話など聞かなかったのは残念ですけれど、厳密に言いますと私が被爆2世となるからでしょうか、敢えて語らなかったように思います。

今の世の中、完全に平和ボケしていて、豊かで当たり前の世の中ですが、父は物の無い時代に育って、若い時には芋ばかり食べていたそうで、芋しか食べるものが無かったからなのでしょうか、芋はとても嫌いでありました。

長崎の原爆の話ですが、空襲で市民が巻き添えになるような時には必ず事前に通告するのが国際ルールであり、それがなされなかったのは国際法に反するとのニュース記事がありましたが、通告すれば良いのではなくて、戦争そのものはするべきではありません。

今の世の中、惨い事件ばかりが起きますが、それでも戦時中に比べたら格段に平和な世の中です、戦中戦後の世代がどんどん居なくなる中で、私のような者でも語ることをしないと、痛みを忘れた頃に繰り返すのが戦争なのです。

人と人とが命を奪い合うことは地獄の世界です。地獄の世界は私達の世界のすぐ傍にありますが、この世の中で地獄を展開してしまったら、人間世界が消滅してしまうのです。それだけは避けなければいけません。