大厄とは

大厄のイラスト

数え年で男性の42歳、女性の33歳、男女の61歳は昔から大厄と言われて災難の多い年であり、物事を慎む年であると言われ、神社や寺院で厄を祓うための厄払いを受けると良いとされます。

33歳の厄

出産のイラスト

33歳は女性の厄と言われ、女性の出産に関わる年齢であり、今の時代は最新医療が完備された産院での出産は命の危険は少ないですが、一昔前までは産婆を自宅に呼んでの自宅出産が普通に行われていた頃には、女性の出産は長い時間をかけて命がけの一大事でしたので、新生児の死亡率が高く、場合によっては母子共に命を落とすようなこともあったのです。

今も昔も女性の出産が命がけであることに変わりはないのですが、子供を産むということは実に大変なことであり、出産後の母親の体調がすぐれないという方もまた意外と多いのです。

何よりも新たな命を産み出すという生命の創造が大宇宙の縮小版である自らの胎内で行われているということは、ビッグバンの後で新たな星が生まれるのと同じ位神秘的なことなのです。

33歳は女性だけの厄ではありません、男性では仕事上の経験不足による事故や失敗、果たされた責任上のプレッシャー、上司からの圧力などが重なって精神的な病気にかかり易く、精神的な病気が更に進行して肉体的な病気になるのです。

42歳の厄

安全のイラスト

42歳は昔から「死に」に通じる語呂合わせからの厄年ですが、肉体的にも体力が落ちていく時期であり、若い時には少々は無理をしても何とも無かったことが、無理がたたって大病したり、経験豊富なことが却って油断に繋がって大きな事故を起こしたりするような歳廻りです。

仕事ではある程度経験豊富であること、そして人間関係も円滑であるなどが評価されて、責任ある立場を任されますので、大失敗するようなことがあると自らの責任を感じて精神的、肉体的にダメージを受けて中々立ち直ることが出来ません。

この世代の人である程度仕事が出来る人なら、自分の能力を認めてくれない、或いは会社の業績が悪い、給料が安いなどの理由で転職や起業を考えるものです。

大厄の時には転職や起業などの大きな変化は控えるべきですが、やむを得ない時には神社や寺院で厄払いをしてもらいましょう。

61歳の厄

還暦祝いのイラスト

61歳は還暦と言って六十年生きて干支が生まれた年に戻ることで、生まれてからめくり続けた暦が一廻りして再スタートする重要な節目であり、また1からのスタートなので生まれ変わったということで、赤ちゃんを模した赤いチャンチャンコに赤い頭巾、赤い座布団に座って祝う行事で、これから第二の人生、老いの領域に入っていくという意味で肉体的にも精神的にも変わりゆく歳廻りです。

61歳の厄は男女に関係ない厄です。

明治以前の時代までは「人生50年」と言われ、どの家庭も子だくさんでしたが医学の普及や栄養状態が充分ではないために幼少期の致死率が高く、長寿の人も少なかったために、50年生きれば天寿全うと考えられていました。

現代では医学の発展と豊かな栄養状態の恩恵を受けて平均寿命が延び続け「人生100年」の時代に突入しています。

人生100年の時代に突入してもやはり還暦は大きな人生の節目であり、肉体的には残りの人生を乗り切るために無駄を無くし、精神的には世の中の役に立ち、功徳を積むための心の余裕を持ちたいものです。

厄払い

お祓い

大厄は該当する年の前の1年、そして後の1年を合わせて3年間の長きに亘る厄であり、大抵は誰もが何らかの病気、事故、災難などに遭遇するものです。

厄年には寺院や神社で厄払いをすれば安心だと言われていますが、厄払いとは厄を完全に取り除くものではなくて、来るべき時には来るけれど、神仏の加護を得て困難を乗り越える、或いは大厄を小厄で済ますということなのです。

人生というものは一日一日を自分で切り拓いていくものですが、波風経たぬ日はありません。

たとえ嵐の日で少々の被害があっても神仏の加護を得て乗り越えることが出来れば良いのです。

厄払いしたのに被害があったではないかと神仏を恨むようでは決して神仏の加護は得られないのです。

やすらか庵では本尊である毘沙門天の加護を得る厄払い祈願をしております。

電話かメールでご予約の上でお参り下さいませ。