オンライン法事

厚生労働省が発表した新型コロナウイルス感染症に関する「人との接触を8割減らす、10のポイント」は

  1. ビデオ通話でオンライン帰省
  2. スーパーは1人または少人数ですいている時間に
  3. ジョギングは少人数で 公園はすいた時間、場所を選ぶ
  4. 待てる買い物は通販で
  5. 飲み会はオンラインで
  6. 診療は遠隔診療 定期検診は間隔を調整
  7. 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
  8. 飲食は持ち帰り、宅配も
  9. 仕事は在宅勤務
  10. 会話はマスクをつけて

新型コロナが感染した人の咳などで出た飛沫を口や鼻から吸い込んだり、ウイルスが付いた手で目や鼻、口に触れたりすることで感染することから、自宅からなるべく出かけない方法(ステイホーム)がすすめられています。

この内容で判断しますと法事もオンライン法事となり、実際に僧侶派遣サービスではスマホのテレビ電話やライン機能などを使ったオンライン法事のサービスを始めた所もあります。

オンライン法事のメリットはウイルスに感染するリスクが無いということで、特に年配の方が感染しますと重症化しやすいので、感染リスクを減らすという事はとても大切な事で、亡き人の法事を予定通りにしてあげることが供養であるという方にとっては、たとえ参加者が居なくとも自分の責務を果たしたという満足感はあると思います。

オンライン法事のデメリットは礼拝する僧侶と参加者との一体感に欠けるということで、自宅に居ていつもと同じ雰囲気でテレビ画面の法事を見ても気持ちが入りにくいことで、場合によってはテレビ鑑賞になってしまいます。

法事は亡き人や仏という目に見えない方々に供養を手向ける行為であり、亡き人や仏が実際に目の前に見えているのではなくて、いわば通信しているみたいなものですから、施主の方の供養の気持ちを受けて安心を届けることも通信という手段で可能なのですが、目には見えない全てのことをちゃんと行おうとすれば、行う側に相当の技量が求められるのです。

決められた読経をするだけで法話も無く、終わればお布施を貰ってすぐ帰るようなやり方の延長ではオンライン法事は成り立ちません、また時期が来たから済ませば一段落という考えの延長にもオンライン法事は無いと思います。

通常の法事よりも却って有難かったと言われるようなオンライン法事でなければ定着しません、今国難の時にあって宗教も存続の危機に立たされているのです。