墓じまい

また一つ墓じまいが終わりました、肉体労働の限界を超えて終わらせた墓じまいですが、いざ終わって夕陽が沈む中で手を合わせていますと、いろんな情景が浮かんできます。

お墓というものは子孫長久、子孫繁栄の証であり、子孫が何時までも続くようにとの願いが込めれており、親は子の幸せを願い、爺婆は孫の幸せを願うのが世の常で、自分がこの世から居なくなっても子や孫が幸せに暮らせていたら良いと思うものです。

家族の幸せはこの世もあの世も含めて皆が仲良く暮らすことを思えば、お墓は皆が集う家であり、そのお墓が無くなるということは、この世での家族の崩壊を意味しますが、それでもあの世で家族が仲良く暮らしていると思えば悪くはないのです。

子孫長久を願って造られたお墓も最後を迎える時には、最後の者は墓じまいをして綺麗に終わらせて片付けることが使命なのであり、あの世に行ってから亡き人達と仲良く暮らせば良いのです。