Q.海岸や波打ち際の散骨はどう思われますか
A.現在のところ我が国では一部の行政地域での散骨禁止条例がありますが、散骨についての法律や規則はありません。
散骨禁止条例に関しては悪徳業者が住民の意見を無視して散骨場を作るのを阻止するための条例のようなものであり、対象地域では故人の散骨も禁止されることがありますが、あくまでも対象地域内でのことであり、全体の散骨の自由を阻止するものではありません。
海岸での散骨については禁止されていないので散骨しても違法ではありませんが、海水浴場や海岸は誰もが利用する憩いの場であることから、散骨のような個人的な利用はマナー違反であり、当然控えるべきであります。
また波打ち際などで散骨しても打ち上げられるだけですから、人に踏まれるかもしれませんし、海に流すという意味ではもみくちゃになるという感じです。
散骨は葬送の儀であることから、亡き人をお送りするために儀式を伴って堂々とするべきことであって、人の目を気にしながらコソコソとする散骨は、遺骨の処分であり、捨てる事と大して変わらないことであり、無縁仏になるパターンです。
亡き人のことについては自分の都合だけで物事を考えてはいけません、亡き人のことを最優先に考え、どうやったら一番喜んで頂けるかということだけ考えれば良いのです。
亡き人をお送りするのが葬送の儀です、散骨供養は供養を主体にしていますので、ちょっとこだわりすぎかもしれませんが、亡き人が迷わぬようにしなければ意味が無いと思います。
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