「家が火事になっても位牌だけは持ち出せ」と昔から言われています。万一火事になったとしても、何かを選んで持ち出すような余裕は全く無くて、自分が逃げるだけで精一杯でしょうから、本当にそういうことになった人が気が動転している状態で持ち出したものと言えば案外、フライパン1個だったなんていうことが実際にあるのです。
いつでも大切なものは命であり、家族の救出が最優先されるのは言うまでもありません。
昔から言われている事は根拠があることであって、日常からそういう意識を持つことによって万一の時にも実践できるのですが、何故位牌がそんなに大切なものなのでしょうか。
位牌はご先祖様の魂が入っているもので、ご先祖様は家族の一員であり、家の守り神としての役割もありますので、最も身近な魂の存在であり、日常的に語り掛けたり、力を頂いたり、守ってもらったりしています。
万一火事になって全てを失ったとしても目に見えないご先祖様の力を頂いて再建していくことが出来るので大切なのです。火事になっても命だけは守ってもらったと感謝出来る気持ちがある人は必ずご先祖様や神仏に守ってもらえるのです。