私達の両親にはそれぞれの両親がいて、それぞれの両親にもまた両親がいて…ということで計算してみれば、10代まで遡れば2,046人のご先祖がいて、20代まで遡れば2,097,150人(約200万人)のご先祖様がいます。
今と昔では出産する年齢も違いますので、仮に25歳で出産したと考えて500年で200万人のご先祖ですから、あとは代を遡れば天文学的な数字のご先祖様になる訳ですが、これは全く血の繋がりの無い人達が結婚して出産したという数の合計ですから、実際は親子、兄弟、親族などの血の繋がりがある者同士の出産もあることから、単純な計算にはなりませんが、多くのご先祖様がいることには変わりありません。
さて私達日本人の古代の祖先は約4万年前に日本列島に来たと言われていますが、おそらく数十人、数百人と言う単位ではなかったかと思われますが、それでも大陸からの移住者であり、500万年以上前に人類のルーツがあるとすれば、気の遠くなるような少数の民族が延々と続いてきたのではないでしょうか。
DNA解析の進歩により、世界の人口は35人の母親が起源であり、そのうち日本人は9人の母親が起源とされますので、ほとんどの日本人が同じ母親の親戚同士ということになります。
街を歩いていてすれ違う人も、会社や学校で隣にいる人も、実は他人ではなくて、親戚だったということです。この世知辛い世の中で、他人だと思っていた人たちも親戚なら、もっと優しくしてあげないといけません、困っているのなら助けてあげないといけません。
お墓も〇〇家という単位にしがみついていたら、いつかは滅びてしまいます。皆親戚だ、家族だと思えば合葬墓でも充分かと思えます。
私達の周りにいる人達は親戚であり、家族でもあります。もっと大切にしないといけません。そして私達の家族はご縁があって繋がった者同士、最も大切にした上で、周りの人達を大切にするのです。