数え年とは

数え年のイラスト

数え年とは生まれた時を「数え1歳」として毎年元日を迎える度に1歳ずつ年齢を加えていく年齢の数え方。

0の観念

分からないのイラスト

私達が日常に使う暦の新年は1月1日から始まり、0月0日から始まりません。

数学では0を基本として1から始まるプラスの世界と-1から始まるマイナスの世界がありますので、プラスにしてもマイナスにしても0かからのスタートになります。

しかし実際の物事のスタートは0からではなく、1から始まるというのが私達の祖先から受け継いできた観念なのです。

年齢の数え方である数え年も当然1歳から始まる訳で、生まれた時には人としての肉体が存在していた訳ですから、0という「無」の観念が該当しないのは当然のことだと思われます。

仏教思想

尼僧のイラスト

仏教では私達の魂が永遠の旅を続けている間に六道の様々な生命に宿って命を全うしては次の生命に宿るということを延々と繰り返していると説きます。

私達の肉体は魂が宿るための仮の姿であり、やがては消え去る物だから執着してはいけないのです。

命が母親の胎内に宿った瞬間に魂が宿り、その時が命の始まりだとされますので、赤子としてこの世に誕生した時には10月10日の期間つまり約1年経過している訳ですから、生まれた時には1歳であると考えるのです。

享年について

僧侶の説明のイラスト

仏教では私達がこの世に生まれた時には数えの1歳とし、1年経過するごとに1歳ずつ増えていきますので、当然亡くなった時の年齢も数え年の年齢が使われます。

数え年は満年齢よりも1歳か2歳上になりますので、葬儀の時に人が亡くなった時の年齢を表示するのに、少しでも長生きしたと皆に納得してもらうためにも数え年が好んで使われるのです。

一般的には短命が不幸であり、長命が幸せだと考えられますので、少しでも長生きしたと思って欲しいという願望も含まれることでしょう。

死者の年齢を表す「享年」は数え年で、「行年」は満年齢のように使われます。

厄年について

2025年厄年早見表

仏教では自分が生きている間の年齢は全て数え年を使いますので、自分の年齢が厄年になるかどうかを調べるにも数え年を使うことになります。

厄年の早見表は数え年で見るものです。

厄には大厄、小厄、八方塞などがあって、人生の節目に災難が降り掛かることがありますので、厄払いすることで神仏の加護を得て厄を払い、大厄を小厄に変えることが出来るのです。

数え年の数え方

僧侶の説明のイラスト

人が生まれた時の数え年は1歳です。

生まれてから新年の正月が来るたびに1歳ずつ加算されます。

その年の誕生日が来ていない人でしたら満年齢に対して2歳上になり、誕生日が過ぎますと満年齢に対して1歳上ということになります。

亡くなった人の享年もその年の誕生日が来ていない人でしたら満年齢に対して2歳上になり、誕生日が過ぎますと満年齢に対して1歳上ということになります。