毘沙門天と鬼

明日は節分です、「鬼は外、福は内」家族揃って豆まきをしましょう。

節分などの季節の変わり目には邪気が生じて悪さをすることから、本来は邪鬼を退治するための煎り豆を撒く悪霊払いの行事なのです。

恵方巻はコンビニ戦略が見え見えですが、目出度いことで皆で楽しめるのであれば悪くありません。

最近では豆まきの豆も恵方巻もスーパーやコンビニで売っていますが、豆は大豆を炒っただけの豆が正解で、自分でも簡単に作れます。

因みに千葉では落花生を撒くそうです。

ところで毘沙門天には藍婆(らんば)と毘藍婆(びらんば)という2匹の鬼を従えていますが、これらの鬼は本来は追い出すべき鬼なのですが、毘沙門天に教化されて子分ということになっていますので、実に愛嬌のある顔をしています。

私達のレベルとしては豆撒きで鬼を追い払うのに精一杯なのですが、毘沙門天ともなりますと鬼をも子分にしてしまうのです。

お釈迦様も敵対する人がたくさん登場しますが、悉く強化されて弟子となりました。

真実の世界では敵も味方も無いのであり、私達が豆撒きで追い払う鬼も自分の心の中に常に存在することを意識してみましょう。