「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とは

1月行く2月逃げる3月去る

「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とは一月から三月までは行事が多くて忙しく、早く過ぎてしまうことを月の頭文字に掛けて往ぬる、逃げる、去ると調子よく表現した諺。

あっという間に一月は行ってしまう、二月は逃げてしまう、三月は去ってしまう、ということのたとえ。

年の始めは忙しい

初詣

年始というものは誰にとっても忙しいもので、一月は1日の元日から始まって初詣、年始参り、七草がゆ、鏡開き小正月などの年始行事が続き、二月は節分、立春、建国記念日などがある一年で最も短い月となり、三月はひな祭り、彼岸、春分などがある卒業、移動、引っ越しで忙しい月となります。

新しい年が始まって今年こそは頑張ろう、時間を大切にしようという誓いを立てた人でも特に年始の三か月はあっという間に過ぎてしまったと感じることが多いのです。

二月は旧正月

二月は太陰暦での正月となりますので、一月の新正月の次に旧正月という事で、年末と正月が再びやって来ることになります。

厄年の厄払いをする場合には満年齢ではなくて数え年で見ますので、数え年は二月の節分を境に歳が増えます。

三月決算の影響

また三月末で決算を行う会社が多いことから三月は年度末という事で、一月二月三月は決算に向けてのラストスパートになっているのです。

三月が年度末になっている影響で首都高速は三月の後半は年度末渋滞が発生しますし、土木や建築関係では年度末までに工事を済ませようと駆け込み工事が集中し、こういった事が年度末渋滞に拍車を掛けているのです。

春は激動の季節

三重塔と桜

一月から三月までは季節で言いますと冬から春に移り変わる時期で、冬の間に冬眠していた植物が気温が暖かくなってきて目を覚まし、新芽を出して葉を広げ、花を咲かせる季節であり、命が一気に芽吹く季節なのです。

春の彼岸に亡くなる人が多いのは、命を動かす細胞が一気に芽吹こうとする時に大きなエネルギーが必要であるのに、年老いた命はそのエネルギーを出すことに耐えられなくなるのです。

春はたくさんの花が咲き出すとても暖かい季節ですが、大いなるエネルギーが必要な季節でもあるのです。

一月二月三月の過ごし方

このように一月から三月まではあっという間に過ぎ去ってしまうのですから、年始の三か月は大切に過ごしなさいよということは、過ぎゆく時間は二度と戻ってこないものであり、今のこの時を有意義に使いなさいという仏法の教えにも繋がりますが、「光陰矢の如し」と言われるように過ぎゆく時の速さはいつも同じなのですが、忙しい時ほど時間の経過が早いことは誰もが感じることなのです。

新しい年を迎え、自分も一つ歳を取るというタイミングはやはり大きな節目であり、特にスタート地点は1年の時間配分をよく考えて行動しないといけません。

一月二月三月は今年一年をどのように過ごすかを決める大切な時期であり、この時期を只忙しい、忙しいと過ごしてしまえば何の進歩も無い一年になってしまいます。

時間は宝物

時間は宝物

時間は誰に対しても平等で自由に使うことが出来るもの、使い方によっては宝物にも苦痛の種にもなるのです。

苦しみの時間

苦しみの時間

身体が痛い、心が辛い、失敗だらけで生きる希望が無くなったなどの理由で時間というものが苦痛になってしまう時には時間が過ぎるのが遅く感じるようになります。

明るい未来が無いので、今の時間を持て余し、時間が過ぎることが苦痛で仕方ありません。

苦しみの中に居る人にとっては時間そのものが苦痛なので、早くこの苦痛の時間を終わらせたいと思うことが死につながるのです。

苦しみの時間は暗くて冷たい時間です。

先が見えなくて一人ぼっちで寒いばかりです。

釈迦は私達人間には生まれつき苦しみを背負っていると説き、その苦しみのことを「四苦八苦」と言って、常に苦しみの連続であるという事実を悟ったのです。

つまり私達人間は苦しみの大海の中を彷徨い、溺れては浮き上がりを繰り返しているのです。

大きな苦しみの中に居る人は他の人が全て幸せに、そして自分のことは全て不幸に見えてしまいます。

しかしよく目を凝らして自分の周りを見てみますと、小さな幸せがたくさんあるのです。

苦しみの時間の中にあっても「花が咲いた」「鳥が来た」「日差しが暖かい」などの小さな幸せを喜んでみて下さい。

楽しい時間

楽しい時間

家族揃って笑い声が溢れる楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。

この幸せを何時までも、と思うのですが時間の経過と共に子は成長していつの間にか傍に居なくなり、大切なパートナーも天に召される時が必ず来るのです。

時々幸せが来るけれど何時までも続かないという意味ではやはり「四苦八苦」が正しいのかもしれません。

しかし人間であることの最大の目的は「幸せ」ですから、幸せの時間を大切にし、幸せに向かって歩き続けることが大切です。

幸せは明るく、温かいものです。

天の世界では幸せは自分だけで楽しむものではありません、相手と共に楽しむものであり、相手の幸せを願い、相手の幸せを喜ぶ住人で成り立っているのです。

短い時間を有効に使うために

私達の与えられた時間はせいぜい100年、果てしない宇宙の創造と破壊の循環からすればあっという間に終わってしまう時間です、短い時間を有効に使いましょう。

修行の時間

仏教の修行が出来るのは私達人間世界での特権であり、たとえば動物の世界では修行しようと思っても出来る環境にはありません。

常に他から襲われる恐怖に怯え、食べ物を探すことだけで精一杯なのですから。

私達は時間を自由に使うことが出来るのですから、その時間を少しでも構いませんから修行に使えば、魂が清められて向上し、人に対して癒しを与え、平和な世の中を築くことが出来るのです。

様々な修行がありますので、自分に合うものを実践してみて下さい。

☆書く修行…写経の功徳と奉納、お焚き上げ

☆写経用紙…写経「般若心経」A4用紙版の無料ダウンロード

☆描く修行…写仏A4用紙版の無料ダウンロード

☆お勤め…真言宗の勤行の仕方、お経、次第無料ダウンロード

☆光明真言…光明真言(奇跡の光明真言で開運を、唱え方と印の結び方)

☆般若心経…般若心経の意味と訳、唱え方、無料ダウンロード

☆毘沙門天…毘沙門天王功徳経-訳と解説、勤行の仕方

他にもたくさんの修行、もしくは修行のためのヒントがこのサイトに記載されています。

令和の時代

令和になってからの時間の進み方の早い事、元年が短かったのであっという間に2年になって、しかも1月がもう終わり、まさに一月往ぬる二月逃げる三月去るとは良く言ったもので、1月から3月までは行事が多いこと、2月が短い事などもあってどんどん過ぎていきます。

この時間が過ぎるスピードよりも速いスピードで広がっているのが新型コロナ、空気感染で広がっているので世界中に広がっていますが、これからの時代、大規模自然災害と伝染病はある意味人類の活動によってもたらされたものであり、私達は滅びてしまうかもしれないのです。

戦争で撃ち合う事をすればお互いにダメージを受けますが、疫病は目に見えない形で拡がって多くの人の命を奪うのです。

当分この状態は続きますので、とにかくこの状態を耐え忍んで乗り越える事が大切です。

修行だと思えば良いのです。

コロナウイルスは、インフルエンザやかぜと同様に、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するので、マスクをしてうがい、手洗いをまめに行いましょう。

そして令和4年度は五黄の寅年で、激動の時代に突入しますので、天変地異や災害、災難の起こりやすい年になります。

世界の阿修羅化で高度な国盗り合戦勃発

身近に迫った厄災に対しては2月逃げるで逃げ去って、節分には「鬼は外」と去ってもらいましょう。