貧乏

毘沙門天王功徳経には「衆苦の源は貧苦にしかず」と書いてありますが、簡単に言えば「皆が苦しむ原因は貧乏である」ということです。仏が説いたお経なのに、貧乏はよろしくないなんて、ちょっと驚きますよね。もっと言いますと、貧乏するなと書いてあるのです。

毘沙門天-命神

仏教ではお釈迦様のように贅沢することなく、質素で欲張らない姿が尊いものだというイメージですよね。しかし毘沙門天王は貧乏するなと言っているので、仏教のイメージぶち壊しですが、これには実は深い訳があるのです。

貧乏にはお金の貧乏と心の貧乏があり、私達庶民が大富豪になることはありませんので、常にお金が足りない状態、つまりお金の貧乏は仕方ないことですが、それによって心まで貧乏になってしまうことが良くないのです。

心が貧乏になるとは、くよくよすることです、落ち込むことです、やる気を無くすことです、失敗を人のせいにすることです。

感謝の気持ちを持って、活き活きと生きていくためには、心が貧乏ではいけません。心が豊かであればお金は後からついてくるのです。