白木の位牌とは

白木の位牌とは

白木の位牌とは文字通り白い無垢の木で作られた何も書いていない位牌のことです。亡くなった方のお葬式の準備をするのに必要な物で、故人の戒名または俗名を書いて霊が迷わないようにするためのものです。

白木の位牌は何時使う

白木の位牌は人が亡くなって遺体を自宅や葬儀式場に安置する時に使います。

仏教でない方は俗名もしくは戒名、没年月日、享年などを書いて亡き人の枕元や祭壇に安置します。

位牌は宗教に関係なく使われて、亡き人の遺影と共に亡き人の名前を記すことで、名札の役割もあり、参列者に分かりやすいような位置に飾られます。

白木の位牌は誰が書く

白木の位牌は葬儀社が準備しますが、パソコンでの書き込みまで準備するようになりました。

仏教では僧侶が枕経(まくらぎょう)と言いまして、亡き人の枕元で末期の水を口に含ませながら読経してくれて、読経が済んでから、或いは読経の前に白木の位牌に戒名などを筆で直接に書いてくれるのが昔ながらの方法です。

最近はお寺さんが枕経というものに行くことが減り、筆で直接に書くようなことも滅多にしませんので、パソコンで作成して印刷した紙を通夜の時に持って来て貼り付けるということが主流になって参りました。

こういう所から葬儀の簡略化が始まっている訳で、亡き人に語りかけたり、迷わぬように読経して差し上げたり、亡き人の今の状況を家族の方に説明して差し上げたり、今しなければいけない大切な事を説法したりの布教の絶好のチャンスであるはずなのに、そういった時間をカットすることが皆の寺院離れにつながっているのです。

白木の位牌の安置場所

白木の位牌の安置場所は亡き人と共に移動されます、その流れは次のようになります。

  • 亡き人の枕元
  • 葬儀式場
  • 火葬場
  • 初七日法要式場
  • 自宅(四十九日)
  • 四十九日法要後に寺院もしくはお焚き上げ

白木の位牌は亡き人の霊の依り代として使われますので、火葬が済んで収骨されたら遺骨と共に初七日法要を経て自宅に向かい、四十九日の祭壇に安置されます。

白木の位牌は四十九日まで

自宅で四十九日の祭壇に安置された白木の位牌は四十九日の法要が済むまで安置して、法要が済んだら塗りの位牌を開眼供養してもらい、白木の位牌はお寺に引き取ってもらうか、お焚き上げを利用します。

レターパックプラスで送る白木の位牌のお焚き上げ…白木の位牌を小さくしてお焚き上げ

寺院で戒名を頂いたような場合には、四十九日の法要が済んだらそのお寺にお礼参りに行って、その際に白木の位牌を納め、寺院ではお盆までの間供養した上で焚き上げるのが昔からの習慣ですが、今は違っているかもしれませんので、それぞれの寺院にお問合せ下さいませ。