環境に優しい御札と御守
高野真言宗やすらか庵では御札と御守りを手作りで作っていますが、ビニールやプラスチックなどを使わずに環境に配慮した素材を使っています。
一般的な御札と御守りは業者が作ります
寺院や神社で売られている御札や御守りを作っている専門の業者があって毎年新商品が掲載されたカタログを寺社に郵送してきますので、カタログを見て個数を伝え注文すれば寺社の名前入りの御札や御守りを届けてくれます。
業者にしても商売ですから、流行に敏感で、新しい商品を続々と開発しては売り込むことで、少しでも業績が上がるように努力しているのです。
最近の傾向としてキラキラした派手なデザインの物がよく売れる傾向にあり、ビニールやプラスチック、ビーズ、鈴などを多く使ったアクセサリー感覚の物が増えています。
御札や御守りが一年間お祀りしたら新しい物に取り換えますので、古い御札や御守りは焼却処分もしくはお焚き上げにて焚き上げることになる以上、なるべくシンプルな環境に優しい素材で作るべきだと思います。
本来の御札と御守り
御札や御守りは神仏の御神体が入っていますので、神仏に身近な場所で守ってもらう、或いは神仏に家の中を守ってもらうことが大きな目的になります。
神仏は紙や木などの自然物で出来た依り代に憑くことから、御札や御守りの素材は紙や木などの自然の素材であるべきなのです。
最近の御守りのほとんどが雨で濡れないように、そしてほこりなどで汚れないようにとの配慮からビニールやプラスチックのケースに納められているのですが、本来の御守りはもちろん丁寧に取り扱うことが大切なのですが、実際には汚れたり古びたりするほど肌身離さず大切にしているということであり、神仏に身近な所で守って頂いたという証でもあるのです。
腕輪念誦などは常時手にはめて使うもので、使っていて紐が切れた時には、縁起が悪いという捉え方も出来るのですが、本来は神仏が体を張って守ってくれたと感謝するものなのです。
賢い選択
有名な神社や寺院の御札や御守りは確かに御利益がありそうですが、デザインや珍しさだけで選ぶのではなく、地球環境に優しいという視点から選んでみましょう。
お土産に渡すものでしたら、なるべく珍しい物、キラキラした物が良いと思うでしょうが、アクセサリーを買うのではなくて、神仏に来てもらって守ってもらうためのものだと思って下さい。
高野真言宗やすらか庵では環境に優しい素材の御札と御守りを手作りしています。
祈願のコーナーにありますので、一度ご覧になって下さいませ。