弘法大師-空海

真言密教とは

真言密教は平安時代の僧空海によって開創された仏教で、現在では真言宗として様々な宗派に分かれていますが、世界遺産となった高野山は空海が開山した道場であり、今でも空海は奥の院で即身仏として座禅をし続け、世の平和を祈り続けていると伝えられ、宗祖である弘法大師(空海)の残した教えと信仰は今の時代も連綿と受け継がれているのです。

真言とは

真言とはマントラとも言われ、宇宙の波動、エネルギーであり、神々の話す言葉であります。言葉としては古代インドの言葉であるサンスクリット語で表され、良く唱えられる代表的な光明真言「おん あぼきゃ べいろしゃのうまかぼだら まにはんどまじんばら はらばりたや うん」などをはじめとして、神々に祈る場合にでもそれぞれの神々に固有の真言があり、真言宗の祈りには実にたくさんの真言が唱えられるのです。

密教とは

密教とは秘密の教え、空海が唐よりもたらした密教は、従来の仏教である顕教(けんぎょう)=誰にでも明らかにする教え、とは違い誰にでも教えられない部分があると言われています。

これは密教というものが、師匠から弟子に伝えていくものであり、経典を読んだりするだけでは伝わらない部分が多く存在するからです。密教は神々に近づいたり、悟りに少しでも近づくための実践的な方法があり、正しく修行すれば大いなる力を発揮するのですが、理解の仕方や使い方を間違えると邪教になってしまう危険性があるからなのです。

真言密教の特徴

真言密教には他の宗教には無い大きな特徴があります。

大日如来が最高神

大日如来

大日如来とは大自然、大宇宙の真理を司り、大宇宙そのものであると共に、我々が住むこの地球上のあらゆるものの中に存在しています。その大日如来が説く教えが密教であり、難行苦行を成し遂げてこの世で仏となった釈迦も大宇宙の真理を悟ったわけですが、真言密教は釈迦の教えではなく、大日如来の教えということになります。

大日如来は仏像では人の顔をしていますが、大宇宙そのものであり、大宇宙の真理でもあります。

大宇宙の真理を悟り、大宇宙との一体化を目指す密教だからこそ、スケールが大きく、ダイナミックなロマンあふれる宗教なのです。

即身成仏

即身成仏とは、生きているこの身のままで仏になるということで、仏とは大日如来のことで、大宇宙の真理と一体化することを目指しています。釈迦も生きている姿のままで仏になった訳で、仏になった後は、民衆の救済の使命があり、一人でも多くの民衆を悟りの船に乗せるべく活動するのです。弘法大師空海も高野山の奥の院で仏となり、今でも民衆の救済をしているのです。

三密

三密とは身口意(しんくい)のことで、真言密教は身口意の三密行をすることにより、仏に近づいていくのです。

身密

手に印を結ぶことであり、印を結んで神仏や宇宙の姿を象徴的に表現することにより、大宇宙との一体化を目指す。

口密

口で真言を唱えることにより、大宇宙との波長を合わせ、一体化を目指す。

意密

心の中で観想、瞑想することにより意識を大日如来の智慧と一体化することを目指す。