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過去七仏とは
過去七仏とは宇宙の壮大な歴史の中で釈迦と釈迦以前に悟りを開いた六人の仏で、毘婆尸仏(びばしぶつ)、尸棄仏(しきぶつ)、毘舎浮仏(びしゃふぶつ)、倶留孫仏(くるそんぶつ)、倶那含牟尼仏(くなごんむにぶつ)、迦葉仏(かしょうぶつ)、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のこと。
過去七仏の経緯
今から約2600年前にインドの地で実在の人物として悟りを開いた釈迦は、最初に悟りを開いた者ではなく、過去に悟りを開いた先駆者が居て、先駆者の切り拓いた道を歩んだことによって悟りを開いたとされています。
更に過去、現在、未来の三劫に亘ってそれぞれ1000人ずつの仏が現れるとされます。
劫とは仏教に於ける時間の長さの単位であり、1劫とは1辺4000里(2000km)の城に芥子粒がケシ粒がぎっしりと詰まっていて、100年に1粒ずつケシ粒を取り出していき、そのケシ粒が完全に無くなるまでの時間のことです。
過去荘厳劫に千人、現在賢劫に千人、未来星宿劫に出現する千人の仏は全て決まっていて、過去荘厳劫の最後に出現する仏が過去七仏に登場する3仏の毘婆尸仏、尸棄仏、毘舎浮仏であり、現在賢劫の最初の4仏が倶留孫仏、倶那含牟尼仏、迦葉仏、釈迦牟尼仏になります。
毘婆尸仏(びばしぶつ)
過去荘厳劫の998番目に登場する仏。
過去91劫の時代、人の寿命が8万4千歳の時に槃頭婆提城に生まれ、波波羅樹の下で成道した。
尸棄仏(しきぶつ)
過去荘厳劫の999番目に登場する仏。
人の寿命が7万歳の時に光相城に生まれ、分陀利樹の下で成道した。
毘舎浮仏(びしゃふぶつ)
過去荘厳劫の1000番目に登場する仏。
過去31劫の時代、人の寿命が6万歳のときに無喩城に生まれ、婆羅樹の下で成道した。
倶留孫仏(くるそんぶつ)
現在荘厳劫の1番目に登場する仏。
人の寿命が4万歳の時、安和城に生まれ、尸利樹の下で成道した。
倶那含牟尼仏(くなごんむにぶつ)
現在荘厳劫の2番目に登場する仏。
人の寿命が3万歳の時に生まれ、烏曇婆羅の下で成道した。
迦葉仏(かしょうぶつ)
現在荘厳劫の3番目に登場する仏。
人の寿命が2万歳の時に生まれ、尼拘律陀の下で成道した。
釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)
現在荘厳劫の4番目に登場する仏。
現在より約2500年前にカビラ城に生まれ、菩提樹の下で成道した。