動物の毛皮について
動物の毛皮でリアルファーと呼ばれるものは、着心地がとても良くて、セレブの雰囲気が味わえる高級品ですが、本物の毛皮でしか味わえない感覚は多くの人を惹きつけるのです。
多くの動物の犠牲の上にある
動物の毛皮というものは動物の苦しみと死の代償として得られたものであるので、動物愛護の立場からは心地よいものでは無いと思います。
実際に例えば観光土産などで実際の動物の尻尾の毛などをアクセサリーとして販売していますので、お土産として買ってきたものであっても、土産品として人にお渡しするのに、必ずしも喜んでくれる人ばかりではないということを考えないといけません。
動物が好きな人だから動物由来の製品をプレゼントすれば喜んでくれるだろうという考えは間違いで、例えばウサギが好きな人にウサギの毛皮のマフラーをプレゼントしても、却って本人に苦しみを与えてしまうことになるかもしれません。
また毛皮のコートも珍しい動物の毛皮になりますと超高級品で、プレゼントとしては最高級のものかもしれませんが、毛皮にされた動物が可哀そうだと見る方もおられるのは事実です。
私達の身の回りの皮製品
動物の毛皮や皮などの製品としては他にハンドバック、財布、小物入れ、カバン、ベルト、靴、帽子、襟巻き、ジャンパー、手袋、椅子、ソファ、太鼓、三味線、三線などがあり、私達の生活の中にたくさん使われています。
やすらか庵でも実際に動物の尻尾で出来たキーホルダーを土産品として頂いたという人が、その土産品をお焚き上げ供養して欲しいと持ち込まれた人もたくさんおられます。また、動物の剥製を持って来られた方もたくさんおられます。
実際の毛皮工場は想像以上に惨い
このようにして私達の身の回りに溢れている皮製品ですが、襟巻きなどに使っている毛皮にしてもバリカンで刈ってまた生えてくるというようなことではなくて、そのために殺されているという事実があります。
そして食用にした肉の残りを無駄なくということで毛皮として使っている訳では決してありません。
わざわざ毛皮を取るために飼育されていて、毛皮を取ったら終わりなのです。
鶏肉、豚肉、牛肉にしても食べるために飼育されているのだから、ウサギなどの動物も毛皮のために飼育されても良いだろうという考え方もありますが、最後に買うか買わないかを決めるのは自分であり、自分達一人一人の行動で世の中が回っているのです。
本当に動物を愛する人なら
動物愛護団体が毛皮工場に於けるウサギさんの惨い写真を公表することで多くの人がそれを見て、もう毛皮は使えなくなったという方が続出していますが、惨い写真を見たからということでは無くて、本来はありとあらゆる動物に慈悲の心で優しくするのが私達の立場なのです。
お焚き上げ供養
もう決して買わない、使わないと言う方が動物の毛皮製品をお焚き上げ供養に依頼されますが、この場合のお焚き上げ供養は、亡くなった動物や苦しみを受けた動物に対する供養という意味合いとなり、無用の殺生を慎む祈りのこもった供養となります。
やすらか庵では毎日供養した上でお焚き上げさせて頂いて居ります。
無くて済むものであれば、もしくは代用品で済むものであれば、殺生をしないに越したことはありません。
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