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熱中症に注意
近年の猛暑は異常を通り越えて地獄のような暑さで、これでは朝からのお勤めも衣がビショビショで頭から湯気が出るようです。
極楽浄土に行けば一年中春の心地よさで、そこに住む住人は余裕の笑顔、そのような場所で修行が出来たらというのは煩悩でしょうけれど、最近は年齢のせいで無理が効かなくなってしまいました。
どうか神様、エアコンを付けて下さいませ。
一度エアコン取付に失敗した僧侶が、懲りることなく中古エアコンをオークションで落札し、必要な道具を買いそろえてDIYで取り付けに再び挑戦した記録です。
一度は諦めた
実は梅雨前に大手電機店で注文して取りつけてもらう予定だったのですが、電線の太さが2ミリで単独配線、専用のブレーカーが必要、毘沙門堂は母屋から結構離れていますので専用の電柱が必要など言われて条件が合わなかったために一度は諦めていたのです。
しかしここにきて連日の猛暑で、毘沙門堂にも時々は祈願のお参りの人が来られますので、やはり何とかしたいと思う日々が続きました。
一度失敗したことがある
この場所に来る前に住んでいた借家に付けたエアコンを回収してここで自分で付けたのですが失敗して、この失敗の経験のせいでエアコン設置は出来ないものと諦めていました。
エアコンの取り付けは資格など必要なく、自分で取付している人がたくさん居て、ネットで検索すれば出てきますが、失敗した人も多いようです。
失敗の原因
たぶん失敗の原因は真空引きを行わなかったのと、エアコンガスの回収がうまくいっていなかったような気がしましたので、今回は良く調べてから必要な物を手配するようにしました。
それもなるべくお金を掛けずにです。
必要な物
必要な物はエアコンと真空引きのコンプレッサー、配管用品などです。
ヤフオクでエアコン落札
まずはエアコン、パナソニック2015年式10畳用を16,600円で落札。
充分にまだ使えそうです。
配管用品
送料込みで4,615円でした。
配管セット仕様フレア加工済み(フレアナットキャップ付)
配管長:3m ペアチューブ仕様
ウォールカバー(64φ)×1、パテ(アイボリー200g)×1、サドル(KS-1)×4、ねじ(4φ×30mm)×4、化粧テープ(非粘着50mm×18m)×1、ビニールテープ(粘着19mm×5m)×1、ドレンホース(14φ3m)×1、VVFケーブル (2.0mm3C)4.45m
真空ポンプ
謎の中国製 11,709円
★ エアコンガスチャージ &真空ポンプ2点セット★ マニホールドゲージB 冷媒 R134a R32 R410A R404A
このタイプのホースは接続が全部1/4です。
レビューにはモーターが固着する不良品、スイッチを入れても回らないとか書いてあり、実際その通りでしたが放熱部にマイナスドライバーを突っ込んで回せば動きます。
チャージバルブ
真空引きするのに絶対に必要なパーツです。1,386円
真空ポンプが1/4で、エアコンのサービスポート部が5/16です。
エアコン含むパーツ代は全部で34,310円でした。
取付作業
実際の作業の様子です。
まずはエアコンのブラケット取付、弟子ジャミンがんばっています。
取り付ける時に水平のレベルで確認しながらの取り付けです。
そして壁の穴あけですが、私の弟子がホールソーを折ってしまったりして結構時間が掛かりました。
これから先の写真はあーでもない、こーでもないをやっている内に問題続出で、撮る時間がありませんでしたので全ての工程の御紹介は出来ません。
エアコンパイプの曲げは手で意外と簡単に曲がりました。
パイプの接続は極限まで手で行う事
エアコン取付の基本は室内機と室外機を配管で繋ぎ、真空引きしてからガスを開通するだけの作業ですが、これがまた実に失敗が多いのです。
接続する部分を真っ直ぐにしてパイプは最後の10cmは必ず曲げずにそのままで、ナットを手で確実に閉め終わってから更に約80度レンチで増し締めすれば確実だそうです。
作業工具について
真空ポンプにはチャージバルブを取り付けて、実際に真空ポンプを動かしてみて、どのような仕組みでエアが吸引されるのか確かめてみましょう。
真空引きのコツ
エアコン配管の低圧側にあるサービスポートに真空引きのチャージバルブを付けて真空引きしますが、サービスポートの穴の中には押しボタンのような棒が出ていて、これがちょうど自動車のタイヤの空気を入れる所と同じような構造になっていて、棒を押せば中の空気を抜くことも出来ますし、空気などを入れることも出来るのです。
これが自動車のタイヤの「ムシ」
要するに棒を押せばバルブが開くようになっています。
真空ポンプの先にチャージバルブを付けてサービスポートに接続し、最後にバルブを開けてムシを押せば中の配管と繋がります。
この状態で真空ポンプを作動させれば配管の中が真空になりますので、15分ぐらいポンプを回しっぱなしにしておきます。
さ最初は0だったゲージの針
しばらく真空ポンプを運転するとマイナス1になります。
15分ほど真空ポンプを回してからゲージのバルブを閉めて更に10分ほど放置し、針が少しでも戻ることが無ければ真空引き成功です。
あとはチャージバルブを外してから低圧側と高圧側のバルブを六角レンチで開けてから最後にキャップを取り付けて完了です。
完成試運転してみます、ドキドキの瞬間ですね「吉」と出るか「凶」と出るか
この顔で分かりますでしょうか、見事成功です。
真空ポンプの購入費込みで34,310円、次回から真空ポンプの費用がかかりませんので、真空ポンプ無だと22,501円で10畳用エアコン設置完了です。
設置の時にパイプの接続やパイプの曲げ方、フレア加工の仕方などのノウハウがありますので、他の方のホームページやユーチューブの映像を参考にしてください。
今回は誰も請け負ってくれる人が居ないためにやむを得ずDIYで施工したものです。
こんな私でもやる気になれば何とかなるということでご理解下さいませ。
毘沙門天王様有難う御座いました!