やすらか庵毘沙門堂
やすらか庵敷地の最北に毘沙門堂があり、毘沙門天、吉祥天、善膩師童子、兜跋毘沙門天、四天王、七福神をお祀りしています。
毘沙門天
毘沙門堂の御本尊である毘沙門天は私が30年ほど前に屋久島の流木を使って2年ほどの歳月をかけて彫り上げさせて頂きました。
右の手に宝棒、左の手に宝塔を持って足元に邪鬼を踏んでいます。
吉祥天
吉祥天は毘沙門天の妃として母の立場、女性の立場で毘沙門天を支え、家族神としての重要な立場を演じ、私達人間界の家族に対して幸せの在り方を説いて居られるのです。
中国の貴婦人風の色鮮やかな衣服を身に付けて頭に宝冠を載せ、瓔珞などの装身具を付け、左の手には摩尼宝珠を載せて右手は施無畏印を結んでいます。
善膩師童子
善膩師童子は子供ですが、賢くて智慧深い理想の子供として朝服風の衣服を身に付けて髪を左右に丸く結い、手には箱を持って勉学に励む姿を表しています。
毘沙門天は外敵から家庭を守り、吉祥天は家庭を守り、善膩師(ぜんにし)童子は家族の和を深める神です。
兜跋毘沙門天
兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)は足元に地天に両手で支えられ、両脇に二鬼を従える唐風の毘沙門天のこと。
時は唐の玄宗(げんそう)皇帝時代、国土を奪う戦いで中国西域の安西城(あんせいじょう)が敵に包囲された時、僧侶達の祈りによって土地の神が地中から兜跋毘沙門天を湧出させて城の楼門に出現し、敵を退散させたという伝説があります。
毘沙門天は四天王、七福神、家族神などの多岐にわたって信仰されていて、それだけ私達にとって身近な存在なのですが、外敵を防ぐという役割に於いて国家鎮護の大役を果たして居られるのですから、外敵を防ぎ、国を護り、家族を守るという毘沙門天信仰は、今の時代に最も必要なことではないでしょうか。
四天王
四天王は仏教の世界観である須弥山の中腹に居住して仏法を守護している東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天の四方の守護神のこと。
毘沙門堂内では祭壇の上、四隅を守護するように配置されています。
七福神
七福神とは福をもたらす7体の神様の集合で、我が国独自の信仰として崇められている恵比寿天、大黒天、毘沙門天、福禄寿、寿老人、布袋尊、弁財天が宝船に乗って福徳を授けに来るという信仰があります。
毘沙門天祈願
毎朝太鼓を叩き、毘沙門天功徳経を読誦し、毘沙門天真言を唱え、病気平癒祈願などの毘沙門天祈願の祈りを続けております。
毘沙門天は家族を守り、平和を守り、力を与えてくださる神なのです。