心機一転とは

心機一転とはあることをきっかけとして気持ちを切り替えることです。
気持ちの切り替えとは

私達の心は意外と一つの事に捉われているもので、何か別の事をしようとしても気持ちが切り替わらないことがよくあります。
好きな事をしている時には時間を忘れて熱中し、充実感や満足感が得られたとしたら次の事を始める気持ちになりません。
嫌な事をしなければいけない時には早く終わらせることばかり考えてしまい、気分が落ち込んでしまうと何も出来なくなってしまいます。
生活や仕事では一日の中でも多くの用事を次々とこなしていくためには気持ちの切り替えが必要で、気持ちの切り替えが上手く出来ない人はつまづいた時点で立ち止まってしまい、先に進めなくなってしまいます。
執着が邪魔をする

誰にでも「どうしてもこうでないといけない」と言う何かしらのこだわりがあって、そのこだわりが満足出来なければ満足できるまでこだわり続けるのが執着の正体です。
或いは目下の者から尊敬されるような立場でないといけない、上司から信頼されるような仕事をしないといけない、というのも執着です。
決して諦めない、努力し続けるという意味で執着は大切な事ですが、間違った方向に執着していますと不本意な結果になってしまいますので、執着から一旦離れてみることも大切です。
スイッチがあれば

自分の中に気持ちを切り替えるスイッチがあれば切り替えた瞬間に気持ちが切り替わるのですが、そういうスイッチは私達の体の中にありません。
人から励まされたり叱られたりすることで気持ちが切り替わることがありますが、自分の執着に気付いてこのままではいけないと思うことは気持ちの切り替えの「きっかけ」になります。
きっかけの作り方

気持ちの切り替えにはスイッチのような「きっかけ」が必要になるのですが、他人からのきっかけは期待できませんので、自分できっかけを作る訓練をしましょう。
気持ちを切り替えるには一旦頭の中を空にすることです。
私達の頭の中には案外要らない物ばかりがたくさん入っていて、正しい判断の邪魔をしていますので、それらの不要な情報を全部捨ててしまって空にすると執着が無くなり、心が楽になります。
心を空にしてから次の事を始めると案外うまくいくのです。
心を空にする手っ取り早い方法は、広い空や海を何も考えずに眺めることです。
広い空や海の中に自分が溶け込んだような感覚になれば上出来です。
慣れてきますと実際の空や海を見なくても心を広げることが出来るようになります。
空も海も多くの汚れたものを取り込んでは浄化することを繰り返しながら大宇宙につながり、大宇宙は私達の執着を容認しながらも私達の魂の向上を願ってやまないのです。






