経本とは
経本とは経典や毎日のお勤めに唱える勤行の次第などが書かれた本のことです。
経本は仏法です
仏教では「仏・法・僧」を三宝と言って敬うべきものであり、仏教徒はとても大切に致します。
のことであり、その中で仏の説いた教えである「法」は、一人でも多くの人が仏法に出会えるようにとの願いを込めて経本に記されているのです。
経本は粗末に扱うべからず
悟りを開いた仏の説いた法は真実の扉を開くための宝物であり、法を記されたものが経典なので、単なる本ではないという意味では大切に扱うものです。
経本を持つ時には「押し頂く」という動作で、姿勢正しく座って恭しく顔の前面の上方にささげ持ち、決して投げたり落としたりしてはいけません。
経本は仏壇の経机の上に置いてあることが多く、毎日使えば良いのですが、あまり使うことがないと埃まみれになってしまいますので、時々掃除して綺麗にするように心掛け、もし使わないのなら経机の引き出しの中に仕舞いましょう。
経本の処分
経本は仏像と同じように、古くなればなるほど味が出てくるものです。
たとえ経典を覚えたからと言って捨てるようなことはせずに、仏法を広げるということが功徳になることを思い、誰かに差し上げて活用してもらいましょう。
但し怪しい宗教やボッタクリ宗教は人を幸せにする宗教ではありませんから、そういった宗教と決別するためでしたら、経本などを含めて一切のものを遠慮なく思い切って処分しましょう。
経本のお焚き上げ
故郷の両親が共に亡くなって仏壇を閉じたので付属していた一切の物が不要になった。
寺院に参拝した時に頂いた経本が不要になった。
人からの頂き物としての経本だが、使うようなことが無かった。
などのことで経本が不要になった時にはお焚き上げ供養を利用すれば粗末にならずに済みます。
また新興宗教などを脱退した時の経本などは返しに行くことも出来ないでしょうし、捨てると罰が当たりそうなので、お焚き上げ供養の利用をおすすめいたします。