パワーストーンの処分とお焚き上げ

パワーストーンとは

古来より石には特別な力が宿るとされ、色や形の美しい石や珍しい石は、身に付ける装身具としての利用はもちろんの事、気持ちを鎮めたり高揚させたりなどの効果があることから、宗教用具としても利用され、特に珍重な石や巨大な石神が天から降りてくる依り代として、あるいはご神体として崇められています。

また地球の地下エネルギーを凝縮したパワーストーンは未知の力を含めた大きな力を持っていますので、うまく使えば大きな力を頂く事が可能になります。

とても人気のパワーストーンですが、世の中には結構偽物が多く流通していて、特に初心者の方は騙されやすいので気を付けましょう。

パワーストーンは場の浄化やチャクラの活性化、運気上昇、誕生石などの名目で開運商品としていろんなサイトで販売されています。

自分で採りに行こうと思っても、他人の土地であったり採掘禁止の場所であったりしますので、なかなか自由に手に入る物ではありませんが、最近はパワーストーンのブームで店舗として扱っている所もありますし、ネット通販で買えますので、手に入りやすくなりました。

最近では手作りブレスレットやネックレス用の石も豊富にあり、珍しくて綺麗な石がたくさんありますので、見に行くだけでも楽しくなります。

パワーストーンとしては具体的な効果があるものが好まれて、特に球体に加工した水晶は占いや呪術の道具として使われることが多く、透明度が高くて大きい石になれば高価な値段になります。

他にはエメラルド、オニキス、オパール、サファイア、タイガーアイ、翡翠、ルビーなど実に数多くの種類があり、それぞれに特殊な力が込められているとされ、ブレスレッドや数珠、勾玉、丸玉などに加工されて販売されています。

開運グッズそのものは趣味や気休め程度に考えることが大切で、効果に期待しすぎますと多額のお金をつぎ込んだ挙句の果てに全く効果が無かったようなことがよくあり、場合によっては悪い物に憑りつかれて体を悪くしたということさえあるのです。

間違ってはいけないこととしては、パワーストーンであっても単純に物であるという事で、何かを劇的に変えてくれたりする物では無いということです。

自分が変わるために道具として使うには悪くありませんが、すごい力があるはずだからと、過度の期待をしてパワーが自分に何かの変化をもたらしてくれると思ってはいけません。

パワーストーンに効果が無くなってきた時には太陽の光を当てるなどの効果を回復させる方法がありますが、それでも効果が感じられない時や、他に良い石が手に入った時には処分するということになります。

またパワーストーンは珍しいものが手に入った時の感激が大きいので趣味の収集としても熱中する人が多いのですが、ある程度熱中した人が冷めてしまうと、実際に処分に困るものです。

紙に包んで燃えるゴミに出して良いと断言している所もありますが、厳密には「燃えないゴミ」として出します。

本来は元の場所に返すというのが筋なのでしょうけれど、自然の石だからと山に捨てるようなことはしない方がよいと思います。

神聖なものとして扱ってきたパワーストーンですが、不要になった場合に自然の物だからと山の中や池、川の中に捨てたりすることは不法投棄になり、犯罪行為です。

燃えないゴミとして捨てるのは忍びないと思いましたらやすらか庵のお焚き上げ供養にお送りくださいませ。

お焚き上げ供養の火に入れるのは小さなものだけですが、毎日読経供養致しますし、最後にはお祓いした上で一つ一つの物の特性を見た上で適切に処分させて頂きます。

やすらか庵には約１万坪のやすらかの森がありますので、少しぐらい石を置いても邪魔になることはありませんが、自然に還るという意味では地産地消が好ましく、違う所で採れたものを森にお還しするのはよろしくないのですが、出来ましたら無駄のない資源の活用を考えて頂くきっかけになって欲しいものです。

私達の命の長さよりも遥かに長い時間をかけて形成されてきたパワーストーンですが、本物はただ採取して来るだけで無くなっていくばかりで、私達が自分の手で作るような事は出来ないことから、大切な資源なのです。

地球上の資源として無駄になるようなことがないように心掛けていきたいものです。