石仏供養とは
石仏とは屋外の岩に彫られた或いは採石した自然石を彫って作られた仏像のことで、寺院や墓、村の辻などに安置され古より信仰の対象として大切にされています。
石仏が不要になった時の処分方法について。
岩に彫られた石仏
大分県臼杵市にある国宝指定の平安時代後期作とされる摩崖仏は、亡くなった娘の菩提を弔うために長者が彫らせたとの伝承が残りますが、自然の岩盤に彫られた石仏群は長い年月を経て損傷が激しいものの、今なお多くの人が参拝する仏教の聖地となっています。
太古の昔より聖地とされる地にある巨大な岩は神々が天から降りて来て宿る磐座(いわくら)として崇められ、神々の姿を具現化された摩崖仏は不思議な力を持つようになります。
自然石に彫られた石仏
我が国には寺院や霊園、村の辻などのあらゆるところに自然石を刻んだ石仏が安置され、古くから信仰の対象として守り継がれてきました。
山中には四国八十八箇所霊場や西国三十三観音霊場を模したミニ霊場が至る所にあり、小さな石仏が森の中に佇んでいます。
霊場巡りの御利益を身近な場所で得られるのですから、そういった石仏たちは有志の人達の手によって清掃管理されてきたのです。
古くからの街道で馬の往来がある所では馬頭観音、村の辻には地蔵菩薩が祀られ、土着の神である道祖神や土地神様も仏教の仏と共に祀られてきたのです。
こういった石仏たちは各地の特産の石を使って彫られて至る所で祀られ、車の往来など無い時代に自然に囲まれた中で生活していた人たちにとっては自然の風景の中に溶け込んでいたのですが、現代では自然を切り拓いて道路を拡張し、多くの車が行き交う中で行き場を無くして処分されることはとても心苦しいものです。
石仏が不要になったら
お墓に設置している水子供養の地蔵などは特定の人の供養として建立されたものですから、不要になったからと言って他の目的で使用する訳にはいきませんので、墓じまいする時には処分するしか方法はありません。
やすらか庵でのお焚き上げ供養では土産物のシーサーや狛犬などのような宅配便で送るような小さいサイズであれば石材を送ることも出来ます。
墓じまいの施工もしており、石材の処分も出来ますので、丁寧に供養をした上で処分致しますので、水子地蔵や供養塔などの処分は御連絡下さい。
家じまいする時に、家の庭にある石仏で信仰の歴史を感じるような由緒ある石仏がありましたら、ご連絡下さいませ。
残していくべき石仏かどうか判断させて頂きます。