ビデオテープとは

ビデオテープのイラスト

テレビの放送が今の時代のようにデジタルではなくアナログ電波の放送であった頃に映像を録画するビデオデッキに使われた録画媒体がビデオテープで、ビデオカメラによる撮影もミニサイズのテープが使われていました。

思い出の詰まったビデオテープ

出産のイラスト

1980年代に爆発的に普及したビデオテープを出し入れして映像を楽しむビデオデッキは、テレビ番組を録画して後で見たり、映画のビデオを買う、借りるなどして自分の見たい時間に、繰り返し見ることが出来る家庭用の録画再生装置として、更には小型テープ内蔵のビデオカメラの普及と共に映像文化の大衆化に拍車がかかりました。

子供の運動会や家族旅行、ドライブやキャンプ、ハイキングにはビデオカメラを持ったお父さんが撮影係として活躍し、家に帰ればビデオ編集して思い出のビデオテープが出来上がり、タイトルを付けてテレビ台のガラスケースの中に入れて、大切な思い出として保管され、タイトルの付いたビデオテープは本棚に並んだ本のように増え続けていきます。

結婚式でもビデオ撮影のオプションを頼めば二人の子供の頃から出会い、結婚式までのストーリーを1本のビデオテープに納めてくれますので、そういう時に過去の映像が役に立ち、過去の思い出を皆と共有出来るのです。

子供の成長記録にしても映像で残しておけば大人になった時の大切な思い出という財産になるのです。

思い出が終わる時

守り刀のイラスト

私達は皆それぞれに自分史としての思い出が心の中に刻まれていて、その内容は年月の経過と共に自然と忘れてしまうのですが、ビデオテープに録画された映像を見ると、その時の自分の気持ちが蘇ってくるのですから、忘れていた過去を思い出させてくれるビデオテープは捨てることの出来ない物になるのです。

しかし人として思い出が終わってしまうのは死であり、死の瞬間に思い出が作られなくなり、過去の思い出の張本人がこの世から居なくなるのですから、思い出として残した物が不要になってしまいます。

亡き人がこの世から持っていけるものは功徳だけであり、物質的なものは何一つ持って行くことが出来ないのです。

夫婦だけの世帯が、やがてどちらかが先に亡くなった後の遺品整理で思い出のビデオテープが出て来ても中々見るような気持にはなれませんし、楽しい思い出は見ると辛くなるのです。

古くなったビデオテープは

古くなったビデオテープのイラスト

ビデオテープはテープの表面に塗られた磁性体に映像や音声の信号を記録させるもので、ヘッドの表面を滑らせることで読み取ったり書き込んだりする仕組みですが、約240メートルものテープがローラーに巻かれていますので、再生や早送り、巻き戻しなどを繰り返していますと時々テープが切れてしまったり、ケースからテープが飛び出してぐしゃぐしゃになったりしたものです。

また当時では何十年もの長期間保管するようなことはあまり考えなかったでしょうが、40年もの歳月を経て改めて良く見て見ますと白いカビがびっしり生えているようなことがあるのです。

もっとも当時使っていたようなビデオデッキも今の時代に残っているようなことが無く、ビデオテープだけ残っていても再生する機械が今の時代に使われていないのですから、どうにもなりません。

それでもビデオテープのアナログ信号の内容をデジタル信号に変えてDVDなどにダビングするサービスもありますので、大切な思い出はこのようなサービスを利用すれば無駄になることはなく、長期間残すことも可能になってきます。

ビデオテープが不要になったら

お焚き上げ品がたくさんのイラスト

ビデオテープはやすらか庵のある千葉市では燃えるゴミとして出すことが出来ますが、物と言えども思い出が記録されているものですから、捨てるには忍びないという場合にはお焚き上げ供養もおすすめです。

ビデオテープの処分

ゴミ出しのイラスト

ビデオテープはゴミとして出すことが出来ます。

千葉市では燃えるゴミになっていますが、ビデオテープというものが相当な時間を経過していて古くなっていることと、中身のテープを取り出すのに長くて巻き付いたり絡まったりして再資源化が困難であることが原因だと思われます。

それぞれの自治体の指示に従って処分して下さい。

思い切って処分するという意味では中身にこだわることなしに全部捨ててしまうという方法も有りです。

ビデオテープのお焚き上げ

お焚き上げ-火が燃えているイラスト

思い出がたくさん詰まったビデオテープですから、過去の思い出をゴミとして捨て去るには勇気がいるもので、そういう時にはお焚き上げ供養で思い出を天に送る、お還しすれば大切な思い出が無駄になりません。