法幢如来
胎蔵界曼荼羅に於いて法幢如来は、悟りを開こうとする心を起こす仏です。
胎蔵界曼荼羅の法幢如来の位置
胎蔵界曼荼羅での法幢如来は修行の第一段階である発心を表す東に位置されます。
法幢如来の特徴
法幢如来は蓮華座の上に座して与願印を結び、飾りなどを付けないのが特徴です。仏道修行の根本である菩提心を旗印として修行を妨げる諸魔を退ける役割を果たします。
法幢如来の梵名
ratnaketu ラトナケートゥ
如意宝珠の旗印を持つ者という意味です。
法幢如来の印と真言
法幢如来の印
印…与願印
手には与願印を結び、大いなる慈悲の力によって衆生の願いを叶える事を表し、与願とは相手の願いを聞き届けようという意思の表れです。
法幢如来の真言
真言…ノウマク・サマンダボダナン・ラン・ラク・ソワカ