結跏趺坐とは
結跏趺坐(けっかふざ)とは仏教やヨガの瞑想法、禅宗の座禅法などで使われる座法のこと。
結跏趺坐の種類
結跏趺坐には吉祥座と降魔座の二つの座り方があります。
どちらかと言えば仏像を造る時の基本であって、細かい取り決めがありますが、吉祥座が悟りを得た者の座法だからと言って、修行者が使ってはいけないという事はありません。
現実的には足が痛くなったら左右を組み替えますので、どちらも使うということになり、理想ばかりは言ってられません。
吉祥坐
左の足を右の股の上に乗せた後に、その上から右足を左腿上に乗せる方法。
脛の交差は右が上となります。
別名を蓮華坐(れんげざ)と言って、悟りを開いた者の座法です。
向下門(こうげもん)とも言い、仏が衆生を教化する時の足の組み方です。
降魔坐
右足を左腿上に乗せた後に、その上から左足を右腿の上に乗せる方法。
脛の交差は左が上となります。
修行中の修行者の座法になります。
向上門(こうじょうもん)とも言って、仏になるための修行をする修行者の足の組み方
結跏趺坐が出来ない場合
結跏趺坐は瞑想に於いて体が安定する理想の座法ですが、体が硬い人や体重の重い人にとっては最初から出来ないか、拷問の座法になってしまいます。
そういう時には「半跏趺坐」(はんかふざ)と言って片方の足の上にもう片方の足をのせるだけの坐法がありますので、出来ることから始めてみて下さい。
また一般的に言うところの胡坐(あぐら)でも構いません。
瞑想を始めたけれどあまりにも煩悩ばかり出てくる時には坐法を変えてみるのも良いかもしれません。
無理をしたら本当に体を痛めてしまうことがあり、意味の無いことになってしまいます。
瞑想は心と体を解き放つための修行ですから、楽に楽しくというのが基本です。