入滅とは
入滅とはサンスクリット語でニルバーナ(Nirvana)と言い、別名滅度(めつど)・寂滅(じゃくめつ)は煩悩の火が消えた状態のことで解脱のこと。
涅槃と入滅
涅槃と入滅は同じ意味になり、人間として持っている煩悩の火が消えて、六道の輪廻転生の輪から解放された状態なので、解脱の状態ということになります。
解脱とは輪廻から脱することと、煩悩から解放されることです。
解脱しても生きている
解脱の状態とは煩悩の火が消えたことと、六道の輪廻転生の世界を脱することなので、解脱してもこの世で生きていればまだ完全な解脱の状態ではないことになります。
もし肉体が死ぬようなことがあっても六道の輪廻転生の世界に戻ることがありませんので、あとは如来の世界に行くだけになりますが、如来としての衆生済度の役目がありますので、生きている間はこの世でその役目を果たすことになるのです。
入滅と死
しかしながら完全な解脱は肉体の完全な消滅、つまり「死」によって完結することから、悟りを得た人が死ぬこと、人間としての肉体を捨てることを意味し、「入滅」が悟りを得た人の死を指すのです。
高僧などの死の表現
悟りを得た人や高僧に対しては衆生に対する救済活動を続けている、或いは偉大な功績を残したという意味で、亡くなったことに対する敬意を表すために次の言葉が使われます
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- 仏の死…入滅、涅槃