戒名にに対する希望
戒名は仏門に入った時に師僧から授けられる名前ですが、戒名に対して希望を申し出ることが出来るのでしょうか。
一般的には
戒名(法名)というものは、釈迦の弟子として仏門に入った者に対して、師匠が弟子に授けるという性質のものであり、弟子のことを見極めた上で授けるものであり、本来は自分の希望を述べるということはありません。
檀那寺では
檀家としての檀那寺の住職に亡き人の戒名の要望を述べることはまず無いことだと思います。
寺院によっては住職の機嫌を損ねるかもしれませんし、大体のお寺さんは忙しいということで話すら聞いてもらえないものです。
生前中に頂く戒名でも電話で受けて後は戒名の証書を取りに行くだけのことになりがちです。
特に寺格が高いと言われるような寺院では中々些細な個人的要望は聞いてくれないものなのです。
戒名に親しむこと
しかしながら在家の方が戒名を頂くにあたって、弟子になるというよりは、ご縁を頂くということの方が現実的であり、なるべく分かり易くて覚え易い戒名であれば、親しみを持つと共に、大切にするという気持ちを育むものでございます。
生きている内に頂く生前戒名では仏門に入って頂くのですから、戒律を守り、仏教を生活に生かしていく自覚が必要になります。
生きている内に自分の姓ではなくて名前が変わることはまずありえない事であり、名前が変わるということは生まれ変わることと同じことなのです。
やすらか庵では
戒名はその人の生き様や役割などが入っているべきであり、戒名は人生の縮図でもあるべきですので、なるべくでしたら戒名の授与に際してはお任せして頂くのがよろしいのですが、結局のところ大切にするのは依頼主の方でありますので、ご希望があれば極力採用させて頂いております。
やすらか庵では戒名の授与に際して、故人様の性格や生き様、趣味や特技などをお伺いしております。また、ご希望の文字などがあれば極力採用させて頂いております。