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破談とは
破談とは一旦取り決めされた約束事や相談、縁談などを取り消すことで、特に縁談の取り消しの事を言います。男女の関係は自分の思い込みや一方的な進め方をしてしまうと破談することがあります。
破談の原因
ずっと温めて来た御縁がゴールに近づいて結納の段取りまで決めて準備したのに、心変わりや些細な喧嘩が元で破談という事は良くある話で、ひどい場合には以前に付き合っていた人とよりを戻していたり、他の人と天秤にかけられていたことが発覚したりで、捨てる方は痛みが無いでしょうけれど、捨てられた方としてはショックで立ち直れなくなります。
破談の主な原因としては
- 隠し事や嘘がバレた
- 病気を隠していた
- 精神的な病気になった
- 気持ちが変わった
- 他に好きな人が出来た
- 周囲に反対された
- 出身地で差別された
- 親に相手を決められていた
- 以前付き合っていた人とよりを戻した
- 二股、三股を掛けられていた
- マザコンなどの性格に耐えられない
- 異常な性格が分かった
など自分の側に問題があるか、相手側、或いは親にまで問題があることもあって、結納まで済ませて結婚式の予約もしたのに全てキャンセルということも世の中よくあることなのです。
破談になり易い人
縁談の破談になり易い人にはある程度の傾向があります
- 性格が飽きっぽい
- 何事も問題が起きたらすぐ諦める
- 自分の興味のある事しかしない
- 一人暮らしをしたことが無い
- 自分の身の回りの事が自分で出来ない
- 片付けが出来ない
- 特定の人しか付き合わない
- 文句ばかり言う
- 何でも人のせいにする
- プライドが高い
- 謝ったことが無い
- 感謝の言葉が無い
- 挨拶が出来ない
などで、自己中心的な人や他人に対する思いやりの無い人は、一緒に居ても安心できません。
かと言ってこういう人が絶対にダメかと言えばそうでもなくて、例えば自分の事が自分で出来ない人でも頼み方が上手い人や、感謝の言葉を述べる人は意外と好かれるものです。
上にあげた項目の中で一つでも自分に当てはまるものがあれば要注意ですが、少しでも改善するように努力すれば必ず良い御縁に恵まれます。
破談の前兆
破談になりそうな時には必ず喧嘩するか絶縁状態になるもので、お互いに悪かったと思う事があれば素直に謝れば良いのです。
自分からは決して謝らない、向こうが謝ってきたらこちらも謝っても良いと思う人はプライドが高い人であり、そのプライドが邪魔をして何をやってもうまくいきません。
プライドは何の役にも立ちませんので早く捨ててしまいましょう。
偉そうな顔をしていつまでも謝らない人は地獄の領域に近く、すぐに謝ることが出来る人の方が仏の領域に近いのです。
地獄の領域に近い人は何をしても地獄の結果しか出ません。
仏の領域に近い人は何をしても極楽の結果になるのです。
破談したら
もし縁談が破談するようなことがあったら縁が無かったものと諦めて思い出の品は処分し新たな一歩を踏み出しましょう。
本当に良い御縁とは
たくさんの人と付き合ってみても本当に納得のいく人に出会えたことが無い人も居ますし、ただの一回だけの御縁で素晴らしい相手と出会う人も居ます。
しかし御縁というものはその時は良くても後になって悪くなったり、その時は良くなくても後になって良くなったりすることがありますので、幸せになれたかどうかという観点では「諸行無常」変わりゆくものなのです。
本当に良い御縁とはお互いにとって「プラス」になる関係であり、お互いに尊重し合える関係です。
たとえば論理的で頭の良い彼氏と、学校の成績は悪かったけれどいつも笑顔で居られる彼女の組み合わせは、彼が彼女の笑顔が素晴らしいと癒されるなら、そして彼女が彼の行動に共感出来るなら、お互いにプラスの関係であり続けることが出来ます。
しかし彼が彼女に対して自分の意見ばかり押し付けて彼女の意見を聞かなかったり、彼女の学歴を軽蔑するようになれば悪い関係になってしまいます。
彼女にしても彼との対話を拒んだり、何か言われる度に恐怖心を抱くようになれば悪い関係になってしまうのです。
お互いにプラスの関係であり続けるためには好きとか嫌いとかの気持ちだけではなくて、「育む」という気持ちが必要になってくるのです。
どうしても我慢できない時
人間ですから、感情を持った生き物ですから、我慢しろと言われても出来ないこともあります。
どうしても今の御縁がダメだと思ったら無理して付き合うことはありません「ダメですごめんなさい」という選択をした方がお互いのためです。
また一方的に破談されたような場合には、身勝手なことをする人とは絶対に幸せになれないことを肝に銘じて綺麗に諦めましょう。
落ち込んでしまって立ち直れない気持ちはよく分かりますが、もっと致命的なことにならずに済んだと悟るべきです。
忘れること
忘れることは仏教では悟りです。
こだわらないこと、執着しないことは悟りなのです。
思い出の品は一刻も早く全部綺麗に捨て去るか、お寺のお焚き上げに出して悪縁を切り、灰にしてもらうましょう。
破談で気付くこともある
破談する前後にはとても苦しかったけれど、後からよく考えてみれば破談になって良かったのかも、と思える時が必ず来ます。
仏教的思考
自分勝手な人と結婚してもいずれ離婚は時間の問題で、後になればなるほどお互いの精神的負担が重くなりますので、縁談の時点での破談で済んだのなら、お互いの傷も浅く、立ち直りも早くなります。
お互いにお付き合いの時には自分達の好きな事だけしていれば良かったのですが、結婚を前提に話を進めていけば面倒な事や嫌な事もたくさん出てきますので、どんなことでも乗り越えて行ける相手と一緒になるようにしましょう。
ある意味破談は人生の失敗では無くて、成功のための通り道だと思えば良いのです。
相手の絶対に許せないような性格に気が付いたのなら、そんな人と一生付き合わなくて良かったと思えば良いのです。
破談になってしまったら
もし破談になってしまったら、思い出は全て消し去り、頂いた物や思い出の品は全て処分するかお焚き上げ供養してもらいましょう。
思い出の品の処分
何の未練もなく思い切って捨てることが出来ればゴミとして処分しても構いません。
思い出の品だからとか、高価な物だから、また復縁するかも、などの中途半端な気持ちでいますと次の新しいご縁がやってきません。
思い出の品を何時までも持っていますと却って悪い気を受けてしまいます。
思い出の品のお焚き上げ
思い出の品を自分で捨てる勇気の無い人、或いはまだ未練が残っている人は思い出の品をお焚き上げ供養に出して、全て灰にしてもらいましょう。
この場合のお焚き上げは燃やすということだけではなくて、悪い縁を断ち切るというもう一つの大きな目的がありますので、もうこれ以上悪い縁が来ないようにするためにも天の力が必要なのです。
お焚き上げ供養の本尊である不動明王が右手に持っている剣は、悪い縁を切り裂くための剣であり、護摩の本尊として善悪を見極め、心の底から立ち直りたいと願う人を救い上げて下さるのです。
御縁というものは目に見えるものではなくて、自分でつかみに行くものでもありません。
全て神仏やご先祖様からの授かりものなのです。
自分一人がいくら努力してもどうにもならないことがあるのです。
神仏に頼まないといけないこともたくさんあるのです。
歳周りが悪い
厄年とは昔からよく言われますが、単なる経験上ということだけではなくて、神仏、そして大宇宙から受ける気やエネルギーと自分との相性、宇宙の法則などの影響を確実に受けているのです。
もしかしたら年回りが悪いかもしれません、厄年の人は厄払いしてもらいましょう。
破談という事態になってしまった時には、御縁が無かったと一刻も早く思い出を消し去ることが大切なことです。
何故なら恋愛はお互いの個人同士の関係であり、一緒に居ても分かれても自由ですが、結納はお互いの家同士の約束事であり、これからは家同士のお付き合いをお願いする場であり、嫌になったから止めるという単純なことでは無いことなのです。
家庭と言うものは家同士のつながりの御縁で出来上がるものです。
人としての責任が果たせない人とは一緒になっても決して幸せになりませんし、そういう大事なことがまだ結婚する前に分かって良かったと思えば、今まで過ごした時間も無駄ではなかったということです。
そういう時には準備した物や頂き物は全てお焚き上げ供養を利用して、綺麗さっぱり心のお洗濯をして新しい一歩を踏み出せば、必ず真の幸せがやってくるものです。