やすらか庵本殿-御本尊

不動明王とは

不動明王は如来のように華美な衣を着けることなく漆黒の体で火焔を背負い、憤怒の形相で睨みつけ、右手には剣を持って悪を切り払い、左手には羂索(けんざく-縄のこと)を持って悪を捕える役目をしています。

遣唐使として派遣された弘法大師空海が役目を終えて唐から帰る船での出来事ですが、猛烈な嵐に遭って遭難の危機に瀕している時に、空海が唐で作った不動明王に対して祈願をすると、不動明王は荒波を切って鎮めたので無事に帰ることが出来たということです。

この不動明王は今でも高野山の南院にお祀りされています。

仏法に従わない者に対して強引に説き伏せるという役割を担っているので、不動明王は怒りの形相をしており、また仏道の行者を守護するという役割も担っているのです。

高野山真言宗やすらか庵の不動明王

高野山真言宗やすらか庵本殿の大日如来の左におられるのが不動明王です。仏教の仏には悟りの度合いに応じて4つに分けられ、「如来部、菩薩部、明王部、天部」となり、如来部は完全な悟りの境地、菩薩は悟りに向けて修行している境地、明王部は激しく説き伏せることで悟りへの正しい道へ導こうとする役割、天部は仏法を守護する役割があります。

高野山真言宗やすらか庵の不動明王は、迷いや諸悪を断ち切って正しい方向へ導き、守ってくださるという役目をされておられます。かなりきつくて厳しいのですが、本当はとても優しくて暖かい心をお持ちでございます。

不動明王の姿

仏様がどのような仕事をされているのか、そしてどういう性格なのかは、仏像を見れば分かります。

不動明王は背後に火焔を背負います。火焔は燃え盛る火のことで、私達の心の中にある煩悩を焼き尽くす炎です。

不動明王は右手に剣を持ちます、この剣は諸悪を断ち切り、悪を切り払う役目を果たし、仏なのに剣を持つとは恐ろしいことで、使うようなことは無いとは思いますが、不動明王の不動の心を表しています。

不動明王は左手に羂索(けんざく)を持ちます。これはロープのことで、悪人を捕えて縛り上げる時のロープです。如来や菩薩がいくら仏法を説いても従わない者もいますので、そういう時にはこういった荒くれ療法を使うこともあるのです。

高野山真言宗やすらか庵の不動明王は体の色は真っ黒ですが、元々は彩色されており、護摩の本尊様としての経歴が長くて護摩の煙に燻されて真っ黒になっておりますが、迫力満点でございます。

不動明王の真言

不動明王の真言は護摩を焚く時に唱えます、また山岳修行の行者さんもよく唱えます。心の中に迷いがある時や悪の心を断ち切りたい時に不動明王の姿を思い浮かべて唱えれば心が落ち着きます。

短い真言 ノウマク サマンダ バザラ ダンカン

長い真言 ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダヤ ソハタヤ ウンタラタ カンマン