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普賢菩薩とは
胎蔵界曼荼羅に於いて普賢菩薩は、あまねく方面における慈悲と智慧を顕わして衆生を救う賢者という意味です。
胎蔵界曼荼羅の普賢菩薩の位置
胎蔵界曼荼羅での普賢菩薩は菩提心を表し中台八葉院では南東の方向に位置します。
普賢菩薩の特徴
普賢菩薩は蓮華座の上に座して、瓔珞や宝冠などの飾りなどを付けています。左手に宝剣を立てた蓮茎を持つ姿で描かれています。
釈迦の脇侍として文殊菩薩と共に祀られることが多く、その場合文殊菩薩は師子に乗り、普賢菩薩は6本の牙を持つ白い像に乗って合掌している姿が多い。
普賢菩薩の梵名
samantabhadra サマンタバドラ
あまねき方面における慈悲と智慧を顕わして衆生を救う賢者という意味です。
十三仏として
十三仏とは人の死後33年間までを案内する仏のことで、死後の世界の裁判官として中国で古来より信仰されていた十王の思想が発展したと言われています。
文殊菩薩は人の死後、四七日を案内する仏になります。
- [十三仏] [裁判官] [法事] [命日から]
- 不動明王 秦広王(しんこうおう) 初七日 7日目、6日後
- 釈迦如来 初江王(しょこうおう) 二七日 14日目、13日後
- 文殊菩薩 宋帝王(そうていおう) 三七日 21日目、20日後
- 普賢菩薩 五官王( ごかんおう) 四七日 28日目、27日後
- 地蔵菩薩 閻魔王 (えんまおう) 五七日 35日目、34日後
- 弥勒菩薩 変成王 (へんじょうおう) 六七日 42日目、41日後
- 薬師如来 泰山王( たいざんおう) 七七日 49日目、48日後
- 観音菩薩 平等王 (びょうどうおう) 百か日 100日目、99日後
- 勢至菩薩 都市王 (としおう) 一周忌 2年目、1年後
- 阿弥陀如来 五道転輪王(ごどうてんりん) 三回忌 3年目、2年後
- 阿閦如来 蓮華王 (れんげおう) 七回忌 7年目、6年後
- 大日如来 祇園王 (ぎおんおう) 十三回忌 13年目、12年後
- 虚空蔵菩薩 法界王( ほうかいおう) 三十三回忌 33年目、32年後
普賢菩薩の印と真言
普賢菩薩の印
これは行法の時の印で、曼陀羅の姿とは違います
普賢菩薩の真言
真言…オン・サンマヤ・サトバン
普賢菩薩の功徳
普賢菩薩は文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍としておられますが、古くから女人救済の仏として女性からの篤い信仰を受けています。
女人往生
仏教では出家者は男性ばかりの社会であり、女性は救われ難いと言われた時代もありましたが、女人往生を説く法華経が平安時代以降広まったことにより、主に貴婦人からの篤い信仰を得ています。
