弥勒菩薩
胎蔵界曼荼羅に於いて弥勒菩薩は、情け深い、慈悲心ある者という意味です。
胎蔵界曼荼羅の弥勒菩薩の位置
胎蔵界曼荼羅での弥勒菩薩は慈悲の心を表し中台八葉院の中では北東の方向に位置します。
弥勒菩薩の特徴
弥勒菩薩は蓮華座の上に座して、瓔珞や宝冠などの飾りなどを付けています。右手に水瓶を乗せた蓮茎を持つ姿で描かれています。
ゴータマの入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済することが約束され、それまでの間は兜率天で修業をしているのが弥勒菩薩であり、弘法大師空海は弥勒菩薩を念持仏として大切にし、母が滞留したという高野山下の慈尊院の本尊は弥勒菩薩であり、入定直前の「御遺告」では兜率天に上って56億7000万年後に弥勒菩薩と共に下生することを告げているのです。
弥勒菩薩の梵名
maitreya マイトレーヤ
「 マイトレーヤ」は、情け深い・慈悲心ある者という意味です。
弥勒菩薩の印と真言
弥勒菩薩の印
これは行法の時の印で、曼陀羅に描かれている姿とは違います
弥勒菩薩の真言
真言…オン・マイタレイヤ・ソワカ